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働く!おすすめ周辺機器レビュー 第28回

設定やアプリ導入は不要、HDMI接続、最大1920×1080/60p出力可能

祝在庫復活! PCやゲーム機に差すだけでHDMIを無線化できるヒット製品EZCast Pocketが便利過ぎ

2023年11月09日 11時00分更新

文● 二瓶朗 編集●ASCII

提供: 株式会社プリンストン

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扱いは超カンタン! PCやゲーム機の本体に差して
USB経由で電源供給するだけの「EZCast Pocket」

 「EZCast Pocket」について、まず言えるのは、非常にシンプルな使い勝手のガジェットであるということ。

 無線機能を搭載した「受信機」と「送信機」をセットで使う製品。受信機をディスプレーに差し、送信機を映したい画面があるガジェットに差す。基本はこれだけだ。

 具体的には、受信機には「RX」と記載されていて、こちらを外付けディスプレーのHDMI端子へ接続し、USB Type-Cポートから給電する。次に「TX」と記載された送信機をPCへ接続し、同じくUSB Type-Cポートから給電する。

 Type-Cケーブルは2本付属するので、給電用のUSBアダプター(出力1A以上のもの)については自前で2基用意する必要がある。そして送信機、受信機ともに起動したら両者をペアリング。これだけで準備完了。アプリのインストールなども不要だし、送信機側のデバイスについては必ずしもPCに限定されず、HDMI出力端子のあるデバイスならたいていOKだ。

「EZCast Pocket」のHDMI版

 基本的には受信機側の画面をそのまま複製(ミラーリング)した映像を出力するのだが、ノートPCに接続した場合にはOSの設定で2画面目のディスプレーとして出力(複製)することも可能だ。

 巷には「1台のPC画面を外付けディスプレーや数台のPCへ転送! 最大同時画面数はなんと8台!」というようなパワフルな機能を搭載した製品も少なくないが、この「EZCast Pocket」は「ワイヤレスでミラーリングをしたい! 1on1のみでOK!」という潔い需要に応える、シンプルでわかりやすい製品ということになるだろう。

 なおこの「EZCast Pocket」、プリンストンから夏の終わりに発売されたのだが、あまりにわかりやすいので人気爆発、即完売。長く在庫が払底していた。ちょうどこの記事が公開される10月末~11月初旬に再び入荷が始まるということで、今回満を持して紹介している次第だ。

 また、送信機(TX)側がHDMI接続ではなく、USB Type-C接続タイプのモデルも同時発売されている。こちらのUSB Type-C版は、Windows、macOS、iPadOS、Android、ChromeOSに対応。HDMI版と違って送信機側に別途給電する必要がないため、接続の手間が1つ減る利点がある。

「EZCast Pocket」送信機側がUSB Type-Cのバージョン

 ただし、送信機側に接続するデバイスが「DisplayPort Alt Mode」に対応している必要があるところは注意したい。USB Type-C版の購入を検討する場合には接続するデバイスの仕様を必ず確認しておこう。ちなみに、めでたくUSB-C化したことで大きな話題の「iPhone 15」シリーズへの対応は、現在確認中とされている。

 スペックについてもう少し。「EZCast Pocket」の受信機と送信機の伝送距離は、見通し距離で約10m。会議室や自室で使う分には問題ないだろう。通信の無線規格はIEEE802.11n(5GHz帯)であるが、送信機と受信機がペアリングして通信するので、使用する場所でのWi-Fi環境の有無は問わない。

 「EZCast Pocket」のサイズは、送受信機どちらも幅170×奥行40×高さ16mm(本体ケーブルコネクター含む)。重量についても両方同じで、約43gとなっている。Type-Cケーブル×2本と給電用のアダプターも必要ではあるが、持ち運ぶ場合でも邪魔になるようなサイズ感ではないだろう。

側面にはボタンあり

ガジェットやディスプレーとの接続ケーブルは固定。給電用端子は反対側に

 会議室などで使う場合には「受信機は外付けディスプレーに挿しっぱなしで、会議室に保管されている送信機を出席者が適宜PCやタブレットに挿す」という状態での運用となるだろうから、なおさらサイズは問題にならないだろう。

 入力最大解像度は1920×1080 / 60p。出力解像度は1920×1080 / 60p、もしくは1280×720 / 60p。著作権保護技術の「HDCP1.4」に対応しているからコンテンツ表示も問題ない。

 4K映像出力には対応しておらず、また「HDCP 2.2」にも対応していないので4Kコンテンツのミラーリングはできないものの、会議の場で法人PCをつなぐようなケースでは大きく問題になることはないだろう。

 個人で利用するようなケースでは4Kコンテンツが扱えないことについてはある程度の妥協が必要ではある。しかしながら前述したように、「EZCast Pocket」が発売直後に即完売したのは、法人需要のみならず自宅環境をアップグレードしたい個人(おそらくは在宅勤務勢)が爆買いしたためだと予想しているので、プリンストンさんにはHDCP 2.2対応版のリリースも強く要望しておきたいところだ。

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