OPPOは10月19日にシンガポールで新製品発表会を開催し、折りたたみスマートフォン2モデルを発表した。フラッグシップモデルとなる「OPPO Find N3」は高速CPUに高画質カメラを搭載、さらにディスプレーサイズを大型化した意欲的なモデルだ。
◆フラッグシップモデルにふさわしい高性能カメラを搭載
OPPO Find N3は、本体を横方向に折りたたむ形状のスマートフォンだ。OPPOはこれまでに「Find N」「Find N2」と2つの横折りモデルを出してきたが、いずれもディスプレー形状は開いたときに横方向に長いデザインで、グーグルの「Pixel Fold」を一回り小さくしたような形状だった。
しかし、OPPO Find N3では他社の折りたたみモデル同様に、開いたときの形状はより正方形に近いデザインとなった。この設計変更は過去2機種のユーザー調査をしたときに、「より大きな画面でコンテンツを見たい」「2つ以上のアプリを同時に使うマルチタスクへの対応」などの声が多かったからとのこと。
OPPO Find N3はチップセットにクアルコムのSnapdragon 8 Gen 2を採用。メモリーは16GB(LPDDR5x)、ストレージは512GB(UFS 4.0)となる。開いたときのディスプレーサイズは7.82型で解像度は2440×2268ドット。Dolby Vision対応でリフレッシュレートは120Hz、輝度は2800ニトと明るいパネルを採用している。バッテリーは4805mAhで、67Wの急速充電に対応する。
背面側のカバーガラスは6.31型とこちらも大きくなった。カメラは4800万画素の広角と超広角に加え、6400万画素の3倍望遠を搭載している。折りたたみボディーに高倍率望遠カメラを搭載するために、ペリスコープ方式でもモジュール全体を薄くしたタイプのものを採用しているという。
開いたときの本体サイズは縦153.4×横143.1mm、厚さは最薄部で5.8mm。重量は239gとなる。写真ではややわかりにくいかもしれないが、第3世代のFlexion Hingeを採用し、ディスプレーの折り曲がるヒンジ部分に筋のようなラインはほぼ目立たない。また、ヒンジの耐久性は開閉回数100万回と、他社の20万回と比較して強度を増している。
本体を閉じたときの大きさは約153.4×73.3×11.7mm。片手で十分持てる大きさだ。ディスプレーは前述した通り6.31型で解像度は2484×1116ドットでアスペクト比は20:9。閉じた状態では一般的なスマートフォンと同じように使える。120Hz駆動と2800ニトのスペックは、メインディスプレーと同等である。
なお、ディスプレーをカバーするガラスは、従来比で500倍強度が高い「Nanocrystal Glass」を採用している。
本体カラーはシャンパンゴールドとコスミックブラックの2色。コスミックブラックモデルは背面をクラシカルな雰囲気のビーガンレザーとしており、アナログカメラ風の仕上がりになっている。シャンパンゴールドは輝きが美しい、上品なデザインだ。
カメラ部分のでっぱりはそれほどでもなく、3つのレンズとハッセルブラッドの「H」のロゴがカメラ強化モデルであることを強く意識させる。各社の折りたたみスマートフォンはカメラスペックを落した製品も多いが、Find N3のカメラは同社のカメラ強化モデル「Find X6」シリーズと並ぶ高性能なカメラを搭載している。