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Raptor Lake Refreshの詳細公開!Core i9-14900K、Core i7-14700K、Core i5-14600Kなど6SKU

2023年10月16日 22時00分更新

文● ジサトラユージ 編集● ASCII

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 インテルは10月16日、第14世代のデスクトップPC向けインテルCoreプロセッサー(開発コードネーム:Raptor Lake Refresh)の情報を公開した。

 今回発表されたのは、Core i9-14900K、Core i7-14700K、Core i5-14600Kおよびそれぞれの内蔵グラフィック非搭載(型番末尾が“KF”)のSKUとなる。倍率ロックフリーのいわゆる“K付き”と呼ばれるラインだ。

 それぞれの主なスペックは以下の通り。

主なスペック
型番 Core i9-14900K Core i9-14900KF Core i7-14700K Core i7-14700KF Core i5-14600K Core i5-14600KF
コア数(Pコア+Eコア) 8+16 8+16 8+12 8+12 6+8 6+8
スレッド数 32 32 28 28 20 20
L2キャッシュ 32MB 32MB 28MB 28MB 20MB 20MB
L3キャッシュ 36MB 36MB 33MB 33MB 24MB 24MB
Intel Thermal Velocity Boost Feaquency 最大6GHz 最大6GHz - - - -
Intel Turbo Boost Max Technology Feaquency 最大5.8Ghz 最大5.8Ghz 最大
5.6GHz
最大5.6GHz - -
Pコア
最大クロック
5.6GHz 5.6GHz 5.5GHz 5.5GHz 5.3GHz 5.3GHz
Eコア
最大クロック
4.4GHz 4.4GHz 4.3GHz 4.3GHz 4GHz 4GHz
Pコア
ベースクロック
3.2GHz 3.2GHz 3.4GHz 3.4GHz 3.5GHz 3.5GHz
Eコア
ベースクロック
2.4GHz 2.4GHz 2.5GHz 2.5GHz 2.6GHz 2.6GHz
内蔵
グラフィックス
インテル UHD グラフィックス 770 - インテル UHD グラフィックス 770 - インテル UHD グラフィックス 770 -
対応PCIe
レーン数
20 20 20 20 20 20
対応メモリー
スピード
DDR5-5600
DDR4-3200
DDR5-5600
DDR4-3200
DDR5-5600
DDR4-3200
DDR5-5600
DDR4-3200
DDR5-5600
DDR4-3200
DDR5-5600
DDR4-3200
最大メモリー
容量
192GB 192GB 192GB 192GB 192GB 192GB
PBP 125W 125W 125W 125W 125W 125W
MTB 253W 253W 253W 253W 181W 181W
RCP 589ドル 564ドル 409ドル 384ドル 319ドル 294ドル

Core i9-14900K(左)とCore i9-14900KF(右)のパッケージ。Core i9-14900Kのみ、円盤を挟んだ特別なパッケージ

Core i7-14700K(左)とCore i7-14700KF(右)のパッケージ。色の濃さはCore i9とi5の中間。KとKFはパッケージの印字で見分けられる

Core i7-14700K(左)とCore i7-14700KF(右)のパッケージ。色が最も薄い。こちらもKとKFはパッケージの印字で見分ける

 モバイル向けの最新CPUには、開発コードネーム「Meteor Lake」も発表されているが、こちらは「Intel 4」プロセスを利用した新たなアーキテクチャーを採用している。Meteor Lakeに関する技術の解説は、こちらの記事も参照。

 一方、今回のデスクトップ向けの第14世代は、第13世代の「Raptor Lake-S」のリフレッシュ版となるため、技術的な更新はあまりない。Core i9およびCore i5の主なスペック上の変更点としては、Pコア/Eコアの最大クロックの増加などが見られる。

 Core i9-14900K/KFにおいては、冷却性能など条件が十分に満たされている場合にクロックを引き上げる“Intel Thermal Velocity Boost Feaquency”において、前世代のスペシャルモデル「Core i9-13900KS」と同等の最大6GHzを実現している。

 今回発表されたSKUの中で唯一、Core i7-14700K/KFについては、前世代と比べてEコア数やキャッシュの増加などが見られる。前世代と比較した主なスペックの変更点は、下記の表で赤い字で示した部分だ。

前世代との主なスペックの比較。変更がある部分は赤字にしている

Core i9-14900K。ソケットもLGA1700で変更はないため、印字以外の見た目は特に前世代と変わらない

Core i7-14700K

Core i5-14600K

 また、第14世代では新たに、「インテル アプリケーション・パフォーマンス・オプティマイゼーション」(インテル APO)という機能に対応している。この機能では、スレッドのスケジューリングを最適化し、アプリケーションに割り当てるリソースをリアルタイムで指示。ゲームのパフォーマンスを向上させるという。

 この機能は「インテル Dynamic Tuning Technology」(インテル DTT)のドライバーに含まれ、マザーボードのBIOS上でインテル DTTを有効にすることで使用できる。

 今回の発表時点で『レインボーシックス シージ』と『メトロ エクソダス』に対応しており、同社によれば前者で13%、後者で16%パフォーマンスを向上させられるとのこと。

ゲーム向けの新機能、インテル APOにより、一部ゲームのパフォーマンス引き上げが可能とのこと

 その他、Core i9-14900K/KFでは、同社のオーバークロックツールである「インテルエクストリームチューニングユーティリティ」(インテル XTU)において、AIアシスト機能がサポートされるという。インテル XTU ver.7.13.0.38から本機能を搭載し、システムにおける安定したオーバークロック設定を推定してくれるとのこと。

オーバークロックツールのインテル XTUがAIアシストで使いやすく。まずはCore i9-14900K/KFに対応

 今回発表されたCore i9-14900K/KF、Core i7-14700K/KF、Core i5-14600K/KFは、10月17日より発売予定。

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