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“新製品よりも「台座」に釘付け”

マニアックすぎる「ホビーショー」解説 君はついてこれるか

2023年10月07日 09時00分更新

文● アカザー 編集●こーのス

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タミヤの “楽しい工作シリーズ”の開発部署には
すごいロボット博士がいる説

 ド直球のプラモデルを紹介した後は、ちょっと変化球的なコレ! 「重心移動歩行ロボット工作セット」です。

「重心移動歩行ロボット工作セット」
 ●タミヤ
 ●2200円(税込)
 ●12月2日頃発売

 この「重心移動歩行ロボット工作セット」は"楽しい工作"シリーズの最新作。1971年から続くこのシリーズは、工作玩具レベルのゴム動力キットから、太陽電池を使ったキットや、本格的な有線式リモートコントロールロボットキットまで、多岐にわたるラインナップが魅力なんです。

 ちなみに2023年の8月に発売された「歩いて泳ぐアヒル工作セット」は、未だに品薄が続いているほどの隠れたヒット作だったりします。頭を前後に揺らしながら動く姿がカワイイし、本物のアヒル同様に水陸両用です。

隣に展示してあった「歩いて泳ぐアヒル工作セット」

 アヒルに続く新作として発表されたのが、この「重心移動歩行ロボット工作セット」というワケ。前作のアヒルが5月の静岡ホビーショーで人だかりを作ったように、今回の全日本模型ホビーショーでは「重心移動歩行ロボット工作セット」が多くの人を集めていました。

 トコトコとボディを揺らしながら歩く姿が、めちゃくちゃかわいくないですか? さらにスター・ウォーズに出て来るドロイドを彷彿させるボディデザインがイカス!

■マニアック視点その2
■複雑そうに見えて超シンプルなギミックに感心しきり

 一見複雑な動きをしながら二足歩行しているように見えますが、よく見るとこの歩行モーションはモーターケースが左右に動いているだけ。モーターの入ったギアボックスがクランクを動かすことで、ギアボックスがスライダー上を往復移動。ギアボックスという重量物が左右に動くことでロボットが左右に揺れ、その力で二足歩行する仕組みです。

 しかも130モーター1個と数個のカム、単四電池2本だけでこれを実現しているんですよ。凄い! こんなギミックよく考えつくな~と感心することしきりです。これはタミヤにロボット博士が入社した説あるな。

 この歩行バリエーションにもいくつかあって、ただまっすぐ歩くだけじゃないんです。ギアボックスを傾けたり、左右の脚についたスぺーサーを調整することで、左右の旋回(角度調整も自在)が可能に!また前方にガイドロッドを付ければ、障害物に当たった際に回避運動をとることまで出来るんですよ。これはめっちゃ遊べる予感。

 さらに、パーツ素材は塗装が可能。こうなってきたらオレの脳内にはプラモデルのジャンクパーツでドロイド的な外装をつくって動かしたいという欲求が! 自分だけの動くロボット、絶対にカワイイっしょ。

ボディパーツはタミヤカラーなどで塗装することも出来る

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