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アマゾン、得意のスマートホームで活きる「生成AI」関連のデバイス&サービス

2023年10月02日 12時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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2023年の新しいFire TV Stick 4Kシリーズ

Fire TV StickもAI機能を強化

 HDMI接続のメディアストリーミングプレーヤー、Fire TVシリーズも上位の4K対応モデルが一新されます。デザインも角が取れて柔らかくなりました。

●メディアストリーミングプレーヤー「Fire TV Stick 4K Max」
10月18日出荷予定。9980円
●メディアストリーミングプレーヤー「Fire TV Stick 4K」
10月18日出荷予定。7480円

 通常のFire TV Stick 4Kと比べて、Maxは内蔵ストレージが2倍の16GB、Wi-iFi通信はWi-Fi 6E対応です。2.0GHzの高性能クアッドコアプロセッサーを活かして「アンビエントディスプレイ」という機能を新設。ストリーミングコンテンツを視聴していない時には、Fire TVを接続したテレビの画面にデジタルアートを表示。絵画のように楽しめます。

テレビの表示を絵画のように楽しめる「アンビエントディスプレイ」

 Fire TV Stickシリーズにも、米国のみ導入されるサービスが2つあります。ひとつはユーザーが撮影してアマゾンのクラウドフォトストレージなどに保存した静止画に、アーティスティックなエフェクトをかける、アマゾン独自のジェネレーティブAIによる画像生成の機能です。

 もうひとつは動画検索がより自然な「話し言葉」による音声入力に対応します。Fire TV StickのAlexaに対応する音声検索は、今でもある程度見たい動画が決まっている時にはとても便利に使えます。ところが、特に見たい作品のジャンルや主演俳優などのあてもない時には、おもしろそうな動画に出会えません。

生成AIを使ったFire TVシリーズのコンテンツ検索を紹介するダニエル・ラウシュ氏

 アマゾンがFire TV Stickシリーズにソフトウェアアップデートで追加を予定している機能は、Alexaと「会話を交わす感覚」でおもしろそうな動画を探す使い方に向いています。発表会のステージにAmazon Alexa、およびFire TV担当のバイスプレジデント、ダニエル・ラウシュ氏が登壇してデモンストレーションをしました。

 リモコンのマイクに向かって「アクション映画が観たい。無料で見られて、僕が今まで見たことがない作品。10代の家族と一緒に見られるような内容がいい」といった具合に、合間に検索結果を表示しながら、徐々に検索条件を絞り込んでいくと、Alexaが期待に添うタイトルを見つけてくれます。デモンストレーションはAmazon Prime Videoで披露されましたが、ほかの動画配信プラットフォームでも使える機能なのでしょうか。

 米国では年末に予定しているソフトウェアアップデートにより新しい検索機能が追加されます。日本語への対応も含めて今後の展開に注目しましょう。

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