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Xeon W-3400/W-2400対応マザーボード「Pro WS W790E-SAGE SE」をレビュー

メモリー2TB搭載可能のXeon向けモンスターマザーをXeon自作erと見ていく

2023年09月30日 11時00分更新

文● ジサトラユージ 編集● ASCII

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メモリー2TB搭載可能のXeon向けモンスターマザーをXeon自作erと見ていく

 PCの性能において中心的な役割を果たすCPU。一般的にコンシューマー向けのCPUというと、「インテル Core プロセッサー」や「AMD Ryzen」といった製品が真っ先に思い浮かぶところだろう。

 しかし、ワークステーション向けのマシンにおいては、一般的なPCより多くの要件が求められる。VFXや3D CADのようなデザイン分野に、近年大きな盛り上がりを見せているAIの開発なども、より快適に進めるためにはそうした作業に特化した環境が欲しいところ。

 そんなワークステーション向けのCPUとして、インテルが用意しているのが「インテル Xeon プロセッサー」。特にクリエイター向けのワークロードでは、 Sapphire Rapidsアーキテクチャーを採用する「Xeon W-3400」シリーズおよび「Xeon W-2400」シリーズを3月に発売している。

 最上位クラスのXeon w9-3495Xは、前世代のXeon W-3275と比較してコンテンツ作成アプリのパフォーマンスが130%高速化し、エンジニアリング系アプリでは最大70%パフォーマンスが向上したとうたっている。

メモリー2TB搭載可能のXeon向けモンスターマザーをXeon自作erと見ていく

 ただ、これらのプロセッサーを使用するためには、一般的なLGA1700といったソケットのマザーボードではなく、専用のLGA4677ソケットとIntel W790チップセットを備えた製品が必要となる。そうしたXeon向けのマザーボードとして市場に流通している製品は多くはない。一般向けのマザーボードに比べて高価になり、製品展開しているメーカーも限られてくるのが現状だ。

 そのため筆者としてもなかなかお目にかかることもないわけなのだが、今回、ASUSからXeon W-3400/W-2400をサポートする「Pro WS W790E-SAGE SE」をお借りすることに成功。編集部に届いた荷物を開梱していると、「お、なにそれ?」と後ろから声をかけられた。

メモリー2TB搭載可能のXeon向けモンスターマザーをXeon自作erと見ていく

「珍しいもの持ってるね~」と現れたのは、編集部のジサトライッペイ

 声をかけてきた人物は、アスキー編集部で「Xeonといえばこの人」と言っても過言ではないジサトライッペイ。彼は2012年の「Xeon E5-2687W」に始まり、2013年に「Xeon E5-2697 v2」、2016年に「Xeon E5-2699 v4」、2019年に「Xeon W-3175X」と、歴代のXeonでPCを組んできた編集者だ。

ジサトライッペイのXeon搭載PCの歴史
・100万円PC“大紅蓮丸”で新世界へボン・ヴォヤージュ!!
https://weekly.ascii.jp/elem/000/002/612/2612651/

・CPUとマザーで62万円使ったら通帳の呼吸が止まったでござる
https://weekly.ascii.jp/elem/000/002/619/2619101/

・「誰かー!!」CPUとマザーボードに104万円もかけて作ったPCが起動しない
https://ascii.jp/elem/000/001/186/1186533/

・4/4(木)19時~公開生放送決定! ジサトラKTU100回記念、自腹50万円CPU「Xeon W-3175X」で生自作
https://ascii.jp/elem/000/001/825/1825089/

 当然、これまでにXeon向けマザーボードも触ってきた彼に、最新のXeon向けマザーボードはどのように映るのか。せっかくなので気になるポイントを一緒に見てもらうことにした。

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