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応答速度が早くて発色も良い4K/144Hz対応モデル

RAPID IPSパネルでも価格を抑えたMSIの27インチゲーミングディスプレー「MAG 274UPF」

文●飯島範久　編集●ASCII

提供: エムエスアイコンピュータージャパン

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インターフェースは、HDMI 2.1×2、DisplayPort 1.4a×1、USB Type-C（DP Alt mode、USB PD）×1、USB 2.0 Type-A（USBハブ）×2、USB 2.0 Type-B（PC接続用）×1、ヘッドホン出力×1を備える

USBケーブルを接続すると、「Gaming Intelligence」アプリでOSDで操作することなく、ディスプレーの設定を変更できる。アプリによって画質設定を変えられるので便利だ

　電源は、120WのACアダプターだが、比較的薄型でサイズも抑えられており、設置時にそれほど邪魔にはならないだろう。

KVMスイッチ機能にも対応しゲームと作業で使い分け

発色が良くて画面が見やすく、残像感もあまり感じずプレイできた

　実際に設置してみたが、とにかく発色がいい。Windowsの「ディスプレイ」の設定で「拡大/縮小」は150%が限界なので、27インチで4K解像度というのは少々オーバースペックではある。だが、その分精細感が高まるので、ゲームだけでなく写真を表示したときは、発色の良さも相まって美しく感じる。

　144Hzというリフレッシュレートは、FPSゲームでも十分なめらかで見やすく、アンチモーションブラーをオンにせずとも、残像感はあまり感じられない。またPlayStation 5と接続すると、1440pで120Hz出力にも対応しており、よりなめらかな映像でプレイできる。

PS5の設定で確認。1440pで120Hz表示が可能だ

　ゲームをプレイする際、ゲームの種類にもよるが、リアルな陰影ではなくしっかり見えるようにしたくなるため、あまり色味にはこだわらない傾向にある。とはいえ、グランツーリスモ7などをプレイしていると、HDRによる太陽光の表現や陰影、緑の中を走り抜けていくときの発色の良さを味わうと、色味って大切だと感じてしまう。

太陽が眩しいと、運転しづらいこともあるが、リアリティさがあってプレイしていて楽しくなる

　広色域なのでクリエイティブな作業にも向いており、27インチながら4K解像度で作業領域も広く取れるので、写真の現像やビデオの編集用途として利用するのもいいだろう。KVMスイッチ機能にも対応しており、キーボードやマウスなどのUSB機器を本製品に挿すことで、2台のマシンを切り替えて共有も可能。1台はデスクトップマシン、1台はモバイルマシンにすれば、ゲームもちょっとした作業も1つの環境で両立でき、作業効率はグッと上がるはずだ。

Adobe Lightroom Classic CCの画面。作業領域も広いので現像作業もしやすい

ワンランク上のディスプレーを求めるならオススメ

　これだけのスペックのディスプレーで、実売価格が7万9800円というのはリーズナブル。今一番の売れ線である27インチディスプレーだけに、ついつい安い製品に目がいってしまいがちだ。しかし、高画質・広色域で発色も良く、応答速度も早いというゲーミングディスプレーとしてはワンランク上の本製品を一度店頭で確認してほしい。ゲームやパソコンを使っている時間、ずっと見つめなければならないディスプレーは、より良いものを選んだほうがあとあと後悔しないで済むはずだ。

　ゲームだけでなく、普段の作業にも活用したいディスプレーを探しているなら、MAG 274UPFを検討してほしい。

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