Core i9&GeForce RTX 4090の
ハイエンド構成が問題なく組める
LANCOOL 216にCore i9-13900Kや、Deepcoolの人気オールインワン水冷ユニット「LS720」、GeForce RTX 4090といったパーツを組み込んで、実際に使ってみないとわからない点をチェックしていこう。
テスト環境 | |
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CPU | インテル「Core i9-13900K」 (24コア/32スレッド、最大5.8GHz) |
CPUクーラー | DeepCool「LT720 R-LT720-BKAMNF-G-1」 (簡易水冷、360mmラジエーター) |
マザーボード | MSI「MAG Z790 TOMAHAWK WIFI」 (インテルZ790、ATX) |
メモリー | ARK「ARD5-U32G88HB-56B-D」 (16GB×2、DDR5-5600@6200) |
ビデオカード | Palit「GeForce RTX 4090 GameRock OC NED4090S19SB-1020G」 (GeForce RTX 4090、12GB GDDR6X) |
ストレージ | Western Digital「WD_BLACK SN850 WDS200T1X0E」 (2TB M.2 SSD、PCIe4.0) |
PCケース | LIAN LI「LANCOOL 216 RX」 (ミドルタワー) |
電源ユニット | SUPER FLOWER「LEADEX PLATINUM SE 1000W」 (1000W、80PLUS PLATINUM認証) |
OS | Microsoft「Windows 11 Pro」22H2 |
動作音は深夜でもうるさいと感じない
高エアフローはいいけど、うるさいのはちょっと……と思う人は多いだろう。そこで2基の160mmファンの騒音値を確認した。計測はフロントパネルから30cmの位置で実行した。ファン回転数はマザーボードのファンコントロール機能を利用して、50%(1100rpm台)から10%刻みに設定した。
2基の160mmファンは、最大で1800rpm台で動作するが、動作音はなかなか静かで、回転率100%でもケースフロントは34.6dBAだった。これはハイエンド120mmファン3基よりも静かかもしれない。さらに回転率50~70%ではフロント側で30dBA台前半と、日中なら環境音に紛れてしまう騒音レベルで、深夜(田舎)でも、うるさいと感じることはなかった。
さすがに負荷が高いとCPU温度は100度超え
ストレステストやベンチマークを実行した際の各部温度などを確認していこう。ラジエーターファンとフロント160mmファンはPWMで制御し、リアの140mmファンは約1000rpmに設定。LANCOOL 216は床(台車)に置き、室温(床)はエアコンを動作させておおむね26度前後を保っている。
まずは、CPUがフルロードされる「Cinebench R23」を実行し、テスト中の温度を「HWiNFO64 Pro」を使って記録した。
比較として2基のフロント160mmファンを停止させた状態でもテストしているが、CPU温度(CPU Package)には大きな差はみられなかった。上限の100度に達してしまう高ワークロードなのもあるが、ラジエーターをケースのトップに配置しているのも要因だろう。フロントからの新鮮な外気が、熱源を通ったあとではあまり意味がないのはやむを得ないところ。
なお、フロント160mmファンは、電源回路の温度での制御にしているため、最大回転には達さず、回転率80%となる1500rpm前後だった。
そのほか、マザーボードに搭載されている温度センサーの「System」、「MOS」、「PCH」と、DDR5メモリー、組み込んだNVMe M.2 SSDのNANDとコントローラーの温度も確認すると、フロントからのエアフローの効果を確認できた。
MOS温度はファンを動かしているにもかかわらず、逆に高くなってしまっているが、フロントファンの影響大のPCH(チップセット)の温度は6~8度ダウン。同じく、ファンの延長線上に位置するDDR5メモリー(CPUソケット側)も4度近く下がっている。また、M.2スロットがビデオカードの上に位置する今回の環境では、NVMe M.2 SSDの温度もわずかだが下がっている。ここは、そのほかのテストでもチェックしていきたい。