◆スマホのような電子ペーパー端末「BOOX Palma」
日本でも電子ペーパーをディスプレーに採用したAndroidタブレットを販売しているBOOXの最新モデルがスマートフォンサイズのハンディー端末「BOOX Palma」だ。OSはAndroid 11でGoogle Playを搭載し、一般的なAndroidアプリケーションの利用もできる。ディスプレーは6.13型(1648×824ドット)のE inkを採用、チップセットはクアルコム製のオクタコアプロセッサ(型番非公開)、メモリー6GBにストレージ128GBを搭載する。4G/5Gの通信モデムは搭載せず、ネットワークはWi-FiおよびBluetoothのみに対応、バッテリーは3950mAhだ。
背面はシボを効かせた渋い仕上げで高級文具のようなデザイン。カメラは1600万画素を搭載する。本体サイズは約159×80×8.0mm、重量は170g。
本体右側面に電源とボリュームボタンを備えるほか、左側面には特定操作を割り当てできるカスタムボタンも搭載する。電子書籍を読むためのスマートフォンのセカンドマシンとしての使い方が想定されている。価格は249.99ドル(約4万円)。
◆5Gに対応するフィーチャーフォン
スマートフォンの5G対応が進む中で、フィーチャーフォンにもいよいよ5G対応モデルが出てくるようだ。ヨーロッパのスマートフォンメーカーBeafoneが、商談用に持ち込んでいた5Gフィーチャーフォンの実機を触ることができた。ベースOSはAndroidで、フィーチャーフォンスタイルのUIが搭載される予定だ。
現時点で判明しているスペックはディスプレーが3.5型(480×320ドット)、チップセットは旧Spreadtrum系(元UNISOC)のSC T157で、メモリー3GBにストレージ32GBを内蔵する。カメラはリア、フロント共に200万画素でバッテリー容量は3000mAh。
Beafoneは相手先ブランドでの製品展開(ODM)も行なっており、本モデルも通信キャリアなどからの引き合いを受けているようだ。年内に発売予定で、価格は100~200ユーロ(約1万6000円~約3万1000円)程度とのこと。
◆モトローラの低価格縦折りスマホ「razr 40」
レノボのメディア向け説明会では、モトローラの最新製品も展示が行なわれた。日本でも発売中の縦折りスマートフォン「razr 40 ultra」の外ディスプレーを小型化したモデル、「razr 40」が展示されていた。このうちグローバル向けのみに展開されているのが紫色の「Summer Lilac」モデルだ。
razr 40 ultraとは細かい部分が異なっている。本体側面はマットな落ち着きある仕上げとなっており、外ディスプレーは1.5型と小さくなったためにアプリを起動することはできない。その反面、外側全体がビーガンレザーに覆われ美しい仕上げとなっている。
チップセットなど基本スペックはrazr 40 ultraと同等だが、メインの広角カメラは6400万画素と画素数を高め、バッテリー容量も4200mAhとなっている。
◆中堅メーカーも5Gスマホが当たり前に
オンラインのECサイトでスマートフォンを販売する中堅メーカーもIFA2023には複数が出展していたが、目立っていたのが5G対応モデルだ。各社はタフネス仕上げのスマートフォンで大手メーカーとの差別化を図っているが、IFA2023には5Gに対応したモデルも多数出品されていた。各国で5Gの普及が進む中、中堅メーカーも5G対応が必須となっているようだ。