日本の公共交通関連データのオープン化を進める団体「公共交通オープンデータ協議会」と京王電鉄バスは9月1日、「Google マップ」の経路検索において、バスのリアルタイム位置情報表示に対応したことを発表した。対象は同社グループが運行するバスおよび東京都内の複数の自治体のコミュニティバス。
京王電鉄バスグループでは5月より、公共交通オープンデータ協議会が運用する「公共交通オープンデータセンタ ー」を通して、時刻表やバス走行位置情報のデータを「GTFS(General Transit Feed Specification)」および「GTFSリアルタイム」形式のオープンデータとして提供してきた。Google マップにおけるリアルタイム位置情報の表示にも、同センターからのオープンデータが活用されている。
GTFS形式は経路検索向けデータの実質的な世界標準規格。2006年9月に米国の交通事業者TriMetとGoogleが共同で策定したもので、当初は「Google Transit Feed Specification」の略称だったが、2009年10月に現行の名称に変更された。