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IoTコミュニティ「SORACOM UG」の運営&ソラコム座談会

こんな楽しいことやめられない! 「SORACOM UG」に参加すべき理由

大谷イビサ 編集●ASCII 写真●曽根田元

提供: ソラコム

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 ソラコムのユーザーグループ「SORACOM User Group(SORACOM UG)」の運営メンバーと運営に協力するソラコムのメンバーを集めた座談会を開催した。各メンバーが運営に参加した背景、SORACOM UGならではのカルチャーやイベントの楽しさ、ソラコムとSORACOM UGとの信頼感のある関係とは? ASCII大谷がたっぷりと話を聞いた(以下、敬称略)。

最初はクラウド系の人とデバイス系の人が全然合わなかった

アスキー大谷(以下、大谷):まずはシンプルにSORACOM UGの目的について教えてください。

ソラコム 松下享平さん(Max)(以下、ソラコム松下):SORACOM IoTっていろいろな技術やさまざまな人たちとのつながりがあってはじめて実現できるので、まずは仲間作りしたいという目的がもともとありました。だから、SORACOMという柱はあるとはいえ、IoTを始めたい人たちのより広い情報交換の場という位置づけでスタートしました。

Maxことソラコム松下

大谷:SORACOMというより、IoTというもっと広い枠組みでの集まりなんですね。

ソラコム松下:当初からその枠組みでしたし、いまもそれは変わりません。なので、デバイスだったり、クラウドだったり、IoTでビジネスを始めたい人だったり、とにかくバックグラウンドの異なる人たちが学びあうという場を作っているのが、SORACOM UGの趣旨です。

大谷:SORACOM UGって、それこそソラコムのサービス開始当初からありますよね。

ソラコム松下:SORACOM自体は2015年9月にスタートしているのですが、ユーザーグループの前身となる開発者コミュニティは、10月には第0回となるSORACOM Developer Conferenceを開催しています。

大谷:あのLT18連発はすごかったけど、書くのも死にました(笑)。確かにSORACOM Developer Conferenceでは松下さん、SORACOMユーザーとして登壇していましたよね。(関連記事:IoTの異才たちがLT18連発!SORACOMのフライデーナイト

当時ソラコムの中の人ではなかったMaxが、SIMを開通させるLTをやったとき

ソラコム松下:はい。当時の私はまだソラコムに入社してなくて、SORACOM UGの立ち上げメンバーでした(笑)。そのイベントで登壇・参加した人たちを集めて、その年の12月にSORACOM UG初のイベントを開催したという経緯です。

当時、ある程度の規模の技術系のユーザーコミュニティはJAWS-UG(AWSのユーザーコミュニティ)を知っていたのですが、やはりいろいろな人たちが集まって情報発信したほうがいいよねということで、立ち上げました。今回来てもらった木澤さんもその1人です。

SORACOM UG 木澤朋隆さん(以下、木澤)12月のイベントに参加したのですが、インパクトすごかったです。なにしろ荒削りで、クラウド系の人とデバイス系の人たちが全然融合できてなかった(笑)。でも、こういうイベントを続けていくと、新しいIoTの世界が開けるんだろうなという期待感はありましたね。

ソラコム松下:やっている方からすると、当時はめちゃくちゃ悩みましたね。僕はデバイスの会社出身でしたが、クラウドは使い始めていたので、たまたま両方わかる人材だったんです。だから、イベントやってみて、クラウド系の人と、デバイス系の人で、全然話が合わないというのは、すごく感じました。

今回3人に集まってもらいましたが、運営をやっているのはIT系の人だけじゃない。だから1つのテーマは、やはり「つなげる」ということ。いろんな分野、業界の人、いろんな地域の人をつなげるのに、多様な方が必要だったということなんです。

いったん発表したら、見える世界が変わってしまった

大谷:では、SORACOM UG側の参加者に経緯を聞きましょうか? 木澤さんは大手SIerのエンジニアですね。

木澤:はい。私はSORACOMのサービスがサービスインしたときに、AWS上にキャリアのシステムを構築してしまったということに感激して、さっそく1回線使い始めたというのがきっかけです。SORACOMサービスに興味を持ってイベントに参加したのですが、他にコミュニティへの参加経験はなく、SORACOM UGが初めてでした。玉川さんとかホント雲の上の人だったんですけど、そんな人とフランクに話せるって、コミュニティってすごいところだなと感じました。

SORACOM UG 木澤朋隆さん

ただ、参加する仲間はいなかったので、私はSORACOM UGにぼっちで参加をしていました。その後ハンズオンを通じてMaxともやりとりが生まれ、2年以上経った2018年にGoogle HomeとSORACOMを掛け合わせたネタを個人ブログで書いたところ、Maxからお声がかかったんです。

ソラコム松下:すごい面白かったんですよ。ぜひLTで発表してくださいとお願いしました。

木澤:思い切って発表したら、もう見える世界が変わってしまったんです。高評価と高揚感からそのまま懇親会に突入して、Kenさん(ソラコムCEOの玉川)の隣でいろいろお話させていただきました。そのときの体験が強烈すぎましたね。

その後は他の方ともどんどん交流できるようになったし、SNS上でも会話できるようになって、発表してよかったなあと感じました。その後、「SORACOM UG Explorer 2019」のイベントからSORACOM UGの運営に入ったという経緯です。

だから、参加して、ブログで発表して、登壇して、運営に巻き込まれてという一連のシナリオで、SORACOM UGに入ってます(笑)。いまはAWSのAmbassadorにも認定いただいていますが、SORACOM UGの活動で得たコミュニティ関連の人脈を活用できているので、仕事においても良い影響がありました。

ソラコム松下:雑に巻き込んでしまった立場ではあるんですが(笑)、いい結果になってよかったです。

木澤:とはいえ、IoTはあくまで趣味。社内で相談に乗ることはありますが、あまり仕事になることはないです。やりたいですけど、なかなか機会に巡り会えてません。

大谷:ありがとうございます。続いて和田さんはクラウドインテグレーターのエンジニアですね。

SOARCOM UG 和田健一郎さん(以下、和田)もともと私はクラウド側の人で、JAWS-UG千葉支部の運営もしています。元AWSの玉川さんが立ち上げたというつながりで、SORACOMは気になっていて、一般ユーザーとしてSORACOMを使っていました。その後、コロナ禍に入ったくらいに「運営やりません?」と、とてもフランクに誘われて、参加した感じです。

SOARCOM UG 和田健一郎さん

大谷:お仕事との関係はあるんですか?

和田:仕事はサーバーサイドのエンジニアなので、IoTはたまに社内で相談されることはありますが、基本的には完全に趣味です。

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