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G-Master Hydro Z790 Mini/D4をレビュー

120mmラジエーターでも大丈夫? 13700K&RTX 4070 Tiのデュアル水冷ゲーミングPCで検証

2023年09月01日 10時00分更新

文● 宮里圭介 編集●ジサトライッペイ/ASCII

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当然、3D描画性能もかなり高性能

 ゲーミングPCで重要となる3D描画性能は「3DMark」でチェック。まずは最も重たい「Speed Way」の結果から見てみよう。このテストはDirectX 12 Ultimateに対応し、グローバルイルミネーションやレイトレーシングを多用している。

120mmラジエーターでも大丈夫? 13700K&RTX 4070 Tiのデュアル水冷ゲーミングPCで検証

3DMark Speed Wayの結果

 結果は5391スコアーと、同じGPUを採用したPCと比べても中央値を超えており、良好な結果となっていた。また、動作クロックの推移を見てみると、CPU・GPUともに大きく下がるシーンはなく、しっかりと性能が引き出せていることが確認できた。

 もう1つDirectX 12世代のテストとして、「Time Spy」の結果も紹介しよう。こちらはレイトレーシングは利用しないため、より一般的なゲーム性能に近いものとなる。ただし、解像度はWQHD(2560×1440ドット)なので、やや重ための部類だ。

120mmラジエーターでも大丈夫? 13700K&RTX 4070 Tiのデュアル水冷ゲーミングPCで検証

3DMark Time Spyの結果

 スコアーは21108と平均よりは少し低いものの、大きくは外れていない。また、動作クロックを見ても極端な低下は見られず、動作は安定していたと言える。ほかのテストも試したので、その結果を下記にまとめた。性能比較用に活用してほしい。

120mmラジエーターでも大丈夫? 13700K&RTX 4070 Tiのデュアル水冷ゲーミングPCで検証

3DMarkの結果(まとめ)

 もう少し実践的なゲーム性能を知るため、比較的軽量級となる「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」(FF14ベンチマーク)と、先ほどのFF15ベンチマークも試してみよう。画質設定はプリセットの中から最も重たいものを選択。解像度はどちらも4Kとした。

120mmラジエーターでも大丈夫? 13700K&RTX 4070 Tiのデュアル水冷ゲーミングPCで検証

FF14ベンチマークの結果(4K、最高品質)

 FF14ベンチマークのスコアーは16004で、最高評価の「非常に快適」を獲得。凝った背景やキャラクターが混み合うシーンでも、ガタツクことなく楽しめるだけの実力がある。軽量級とはいえ、4Kではかなりの負荷がかかるタイトルなので、ゲーミングPCとしてかなり高性能であると言える。

120mmラジエーターでも大丈夫? 13700K&RTX 4070 Tiのデュアル水冷ゲーミングPCで検証

FF15ベンチマークの結果(4K、高品質)

 FF15ベンチマークは8890スコアーで、評価は「快適」と問題なく遊べる成績だった。とはいえ、先の結果を踏まえれば、より高いフレームレートで遊びたい人は解像度はWQHDに落としたほうが無難かもしれない。

まとめ:コンパクトで騒音控えめな高性能ゲーミングPCが欲しい人に

 小型で高性能なゲーミングPCとなると、どうしても熱や騒音の問題が出てきてしまう。しかし、それを2つの水冷クーラーで解決するというユニークなマシンが、G-Master Hydro Z790 Mini/D4だ。

 また、高性能なCPUやGPUだと、120mmラジエーターだと冷却性能に不安が出てくる。しかし、実績のあるAsetek社製の水冷クーラーや、サイコム独自の電力セッティングで見事にその不安を払拭していた。性能の低下を抑えながら、安定動作でポテンシャルを発揮させる。それが本機の裏テーマだったのだと思える出来だ。

 なるべくコンパクトで動作音が小さく、ゲーミング性能の高いPCが欲しい人なら、購入の筆頭候補に考えて間違いない。アーパーミドルなスペックなので、標準構成では38万6000円と高価なモデルではある。しかし、BTOメニューではCPUをCore i5-13400Fにすると34万円弱まで下がる。ゲーム用途に絞るならそんな選択もアリだろう。

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