九州で馴染みのめんつゆが、まさに麺どろぼう
え、甘い「めんつゆ」ってこんなに美味なの!? そうめんライフハック
2023年08月24日 17時00分更新
ごきげんよう、アスキーグルメのナベコです。ゆるりと更新しているそうめん連載。今年はいつまでも夏の熱気が続きそうですが、暑さが和らぐとされる“処暑(しょしょ)”は8月23日でしたし、これから少しずつ季節が移り変わっていくのでしょうね。となると、そうめんのシーズンもクライマックス。やはり暑い夏にいただくのがおいしいですから!
今年はそうめんを大量に買ったので、オリーブオイルでアクセントつけたり、はたまた激辛の調味料を加えてみたり、いろいろな食べ方を試してみました。
アレンジもけっこうやったな~と思っていた最中、編集部のヤヒロさんがこんなひと言。
「ナベコさん、九州のめんつゆ使ったことありますか? 甘いんですよ」
え!?
なんでも、博多ご出身のヤヒロさんが地元で使っていた定番めんつゆは、フンドーキンの「麺つゆストレート うまくち」。見た目はどこにでもあるめんつゆと変わりませんが、甘みがあるんだとか。
たしかに九州のお醤油は甘いですよね。それなら、めんつゆも甘くたっておかしくない。しかし関東出身の私は、めんつゆといったら出汁と醤油のスッキリした味わいが定番だったので、驚いてしまいました。
これまで、めんつゆに調味料を加えるアレンジはしょっちゅう試していましたが、めんつゆ自体を変えてみる発想は、恥ずかしながらなかったです。
九州でおなじみのめんつゆを取り寄せてみた
よし、私にとって未知なる世界の甘いめんつゆを取り寄せてみよう! 意気込んで買ったのがコチラ。
フンドーキンの「麺つゆストレート うまくち」と「麺つゆストレート 甘口」。ヤヒロさんがオススメしてくれたのが“うまくち”のほうですが、フンドーキンのサイトを見ると“うまくち”とは別に“甘口”もあったので、気になって両方買ってみました。
パッケージが似ているのでオンラインストアで選ぶ時も「どっちがどっち?」と迷ってしまいましたが、うすくちが薄いレモン色で、甘口の方が濃い色をしていますね。
カロリーを見ると、やはり甘口タイプのほうが高カロリーでした。
また、ヤヒロさんがアサムラサキの“麺どろぼう”も地元で使ってたというので「麺どろぼう ストレート」も買ってみました。すごい名前ですね。
パッケージが薄い黄色と水色の2色でフンドーキンの麺つゆと雰囲気が似ていますね(どちらが先かはわかりませんでしたが)。
なお、フンドーキンは九州・大分の会社で、一方、アサムラサキは広島を拠点にする会社で「かき醤油」が有名です。いずれも、名前はきいたことありますが、東京のスーパーではあまり並んでいないかな?という気がします。
フンドーキンのめんつゆや、麺どろぼうの味は?
まずはフンドーキンの「麺つゆストレート うまくち」から。
ほほお。確かに、ほのかに甘いです。パッケージに書いてあるようにはちみつ入り。また、原材料をみると砂糖の記載もあります。醤油、かつおぶしのほか、しいたけエキス、こんぶなどが含まれています。
しいたけやこんぶの出汁もふくよかで、まさに“うま”くち。ガツンと甘さがくるわけではないので、そうめんにもとてもよくあいます。
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<ナベコジャッジ>
フンドーキン「麺つゆストレート うまくち」
甘さレベル ★★☆☆☆
感想 甘いっていうかウマイね、コレ。
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お次に「麺つゆストレート 甘口」。
わ、甘い! 先ほどの“うまくち”は、甘さがほのかに感じるくらいでしたが、こちらはひと口目から明確に甘いです。原材料に書かれている素材は“うまくち”と大して変わらず、醤油、さとう、かつおぶし、はちみつ、しいたけエキス、こんぶなど。きっとはちみつや砂糖の量が多いんじゃないかと思います。
誤解がないように捕捉すると、ベースは醤油なので、甘いといっても優しい味の煮っころがしとか、そんな感じ。ですのでつけだれとして、びっくりする味でありません。
甘くて濃い味なので、淡泊なそうめんとのコントラストがくっきり。これぞ私の知らないそうめんでした。
なるほど~、郷土料理にありそうな雰囲気です。甘くおもしろいし、お子さんにも好まれそうです。 ただし、食べ慣れてないからか、何回かすすると甘さに飽きがきてしまいました。アクセントの薬味を忘れないようにするといいかも。
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<ナベコジャッジ>
フンドーキン「麺つゆストレート 甘い」
甘さレベル ★★★★☆
感想 まさに甘口。そうめんの新しい世界を見せてくれる。
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最後にアサムラサキの「麺どろぼうストレート」。
こちらはわずかに甘いですが、3つの中では一番スッキリ。原材料に、砂糖混合ぶどう糖を使用していますが、甘さが目立つわけではなく一般的なめんつゆと同じくらいなんじゃないかな(例えば、揖保乃糸が販売しているめんつゆも原材料にぶどう糖を使用しています)。
原材料には砂糖のほか、かつおぶし、いりこ、しいたけエキス、こんぶなど。フンドーキンと異なる点はいりこですね。基本的にはスッキリといただけつつも、しいたけやこんぶのふくよかなコクと、いりこの“魚風味”が感じられて、特別感あるめんつゆでした。
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<ナベコジャッジ>
アサムラサキ「麺どろぼうストレート」
甘さレベル ★☆☆☆☆
感想 スッキリめな旨口。出汁が複雑でいいね。
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めんつゆが複数種あるとそうめんを食べまくってしまう
いずれも、そうめんをおいしくいただけてソーグッドそうめんでした。ちょっと甘いめんつゆもすごくおいしいんですね!!
大葉やネギといった薬味が良い働きをしてくれました。特にフンドーキンの「麺つゆストレート 甘口」はわさびを加えると甘みが引き立ち、ちょっとジャンクフードっぽい味わいもでてきて(笑)好ましくいただけました。
九州出身のヤヒロさんは玉子を焼いて錦糸卵にして加えるのもおいしいと教えてくれました。想像してみると、冷やし中華みたいに豪華! 甘い分食べ応えも出てご馳走の雰囲気が増すのかもしれません。
ところで、今回、3種のめんつゆをいっきに開けて食べ比べてみたのですが、びっくりするくらいそうめんの進みがいいんです! あの味も、この味もと試しているうちに、スルスルとそうめんが消えていってしまう。アララ、不思議!!
写真のそうめん3束茹でたもの。私の通常のそうめんの最適界は1.5束ですが、3束苦もなくお腹に入ってしまいました。やっぱり味変したから? それだけじゃなくて、九州のめんつゆがおいしいから?
まさに麺どろぼうな体験でした。そうめんがたくさん残っている人は、いつもとちょっと違うめんつゆ、試してみてはいかが。スーパーで見かけない場合も、通販だと購入しやすいですよ。
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アスキーグルメでは記者ナベコがきままにそうめんアレンジを実践する「SoGoodそうめん。試そうめん。」連載をやっています。週1くらいで更新予定。そうめんを「SoGood!」にしたい人は見てください
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ナベコ
酒好きライター、編集者。酒活動しています。「TVチャンピオン極~KIWAMI~ せんべろ女王決定戦」に参戦するなど。ホットカーペットが気持ちよすぎて床で寝おちして朝陽で気が付く日々。せっかく年始におろしたパジャマを着ないと……。
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