内閣府は8月15日、2023年4~6月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値を発表した。
物価変動をのぞいた実質GDPは前期比1.5%増、年率換算で6.0%増と3四半期連続のプラス成長となったが、物価高の影響でGDPの約6割を占める個人消費(家計最終消費支出)は実質0.5%減と3四半期ぶりの減少となった。
ただ、個人消費のうち衣服や娯楽商品などの「半耐久財」は前期比2.8%増と伸びており、その要因として内閣府担当者が「(ゲームソフトで)新しいものが発売されたため」と見解を述べたことを毎日新聞が報じている。
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ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム -Switch |
2023年4~6月期に発売されたゲームの大型タイトルと言えば「ストリートファイター6」や「ファイナルファンタジーXVI」など多数存在するが、中でも5月12日に任天堂が発売したNintendo Switch向けソフト「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」だろう。
同ソフトは、3日間で世界累計販売本数が1000万本となる異例のヒットを記録し、「もっとも早く売れた任天堂のゲーム」としてギネスブックにも認定され、6月末までに1851万本を販売している。
厳しい物価高で個人消費が減少する中、エンタテインメント産業の中でも特にゲーム市場が増加を見せたことは興味深い。