ヤフーは7月24日、「Yahoo!天気」アプリ(Android版)と「Yahoo!天気・災害」にて、「雨雲レーダー」に線状降水帯の有無や推移など発生状況が視覚的にわかる機能を追加したことを発表した。iOS版には8月に対応予定。
線状降水帯は、次々と発生した積乱雲が線状に列をなして並び、数時間同じ場所を通過または停滞することで、広い範囲に集中豪雨をもたらす現象。近年、線状降水帯の影響による河川の氾濫や土砂災害が全国各地で発生しており、6月・7月には、東海地方や九州北部を中心に線状降水帯が発生し、甚大な被害が生じた。気象庁が公表したデータでは、1980年頃と比較して直近10年間は、大雨の発生頻度がおおむね2倍にまで増加していると報告されており、特に出水期となるこれからの季節は線状降水帯への備えが求められる。
今回、Yahoo!天気アプリとYahoo!天気・災害では、線状降水帯がもたらす豪雨への警戒を高め、ユーザーに対して早めの防災行動を促すことを目的に、本機能の提供を開始した。
本機能は、気象庁が発表するデータに基づき、線状降水帯が発生すると、降水域を「雨雲レーダー」上に楕円で表示する。1時間前から最大30分先までの10分間隔で、発生の有無および推移を確認でき、線状降水帯の発生中は、画面上に注意喚起のメッセージが表示されるため、雨雲レーダーを開いてすぐに発生地域を把握できる。