大学の自動車部の雰囲気。時に真剣、時に笑顔
TEAM YAMATOが、7月上旬にスポーツランドSUGOで行なわれたスーパー耐久シリーズに参戦するというので、ピットにお邪魔しました。
この日のレースは9~12時頃まで行なわれる3時間レース。朝早いにもかかわらず、スタッフの皆さんは朝から元気にテキパキとマシンチェック。右を見ても左を見ても若くて、中にはドレッドヘアーの方もいました。代表の椋本さんがスタッフに指示を……ということはなく、各自が自主的に仕事をされていて、椋本さんが一番暇そうにされている感じ。いや、筆者を含めた取材や来客の対応をされていました。
会社から多少の補助は出ているものの、特別自己啓発活動は基本的には手弁当。チームウェアやヘルメット、レーシングスーツなど、そのほとんどは自腹だそうです。部費を集めて必要な物を揃えるというあたり、大学の自動車部の延長みたいなものかなと感じました。それゆえか、ピットに流れる雰囲気も、どこか学生のノリに近いようにも。時に真剣、時に笑顔。実に楽しそうです!
ピットを見回すと、とてもキレイ。汚れたらすぐ掃除をされているほか、工具箱は常に整理整頓されていました。工具箱と工具のメーカーが一致しないばかりか、違う工具メーカーのステッカーを貼っているところに、ほっこりしつつ、でも先輩方が買った工具を大事に使われているのかなとも。なぜか好感を持ちました。
今大会では予選2番手だったTEAM YAMATO。ドライバーは社内の評価ドライバーではなく、デザイナーやエンジニアなのだそうです。フロントローのグリッドで椋本さんは「メンバーに優勝の感動を味わってほしいですね」と意気込みを語ります。そして筆者に「優勝しそうだったら、その時は1時間くらい前から写真取ってくださいね」とまで。もちろんですよ!
ST-5クラスのグリッドを見回すとトップはNDロードスターばかり。その昔はFITの姿も見かけたのですが、新型FITが登場したこと、NDロードスターの成熟が進みタイムが出やすいことなどから、その数は減りつつあります。新型FITの姿もありましたが、タイムは振るわず予選最下位……。Hondaは、現行FIT RSのガソリン仕様車にMTを用意するべきでは? と思わずにはいられません。