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Honda「TEAM YAMATO」に密着

Honda「S660」を作った中の人はレーシングチームの監督兼ドライバーになっていた!

2023年07月23日 15時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

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大学の自動車部の雰囲気。時に真剣、時に笑顔

 TEAM YAMATOが、7月上旬にスポーツランドSUGOで行なわれたスーパー耐久シリーズに参戦するというので、ピットにお邪魔しました。

チームピットの様子

てきぱきと作業をするチームスタッフ

グリッドでの椋本さん。取材や来客の対応で大忙し

 この日のレースは9~12時頃まで行なわれる3時間レース。朝早いにもかかわらず、スタッフの皆さんは朝から元気にテキパキとマシンチェック。右を見ても左を見ても若くて、中にはドレッドヘアーの方もいました。代表の椋本さんがスタッフに指示を……ということはなく、各自が自主的に仕事をされていて、椋本さんが一番暇そうにされている感じ。いや、筆者を含めた取材や来客の対応をされていました。

エンジンをチェックするスタッフ

給油の準備をするスタッフ

ホイールのチェックをするスタッフ

 会社から多少の補助は出ているものの、特別自己啓発活動は基本的には手弁当。チームウェアやヘルメット、レーシングスーツなど、そのほとんどは自腹だそうです。部費を集めて必要な物を揃えるというあたり、大学の自動車部の延長みたいなものかなと感じました。それゆえか、ピットに流れる雰囲気も、どこか学生のノリに近いようにも。時に真剣、時に笑顔。実に楽しそうです!

作業が終わればスグに掃除

工具箱

 ピットを見回すと、とてもキレイ。汚れたらすぐ掃除をされているほか、工具箱は常に整理整頓されていました。工具箱と工具のメーカーが一致しないばかりか、違う工具メーカーのステッカーを貼っているところに、ほっこりしつつ、でも先輩方が買った工具を大事に使われているのかなとも。なぜか好感を持ちました。

チェックランを終えてフロントローへ向かうマシン

グリッドで戦いの時を待つマシン

 今大会では予選2番手だったTEAM YAMATO。ドライバーは社内の評価ドライバーではなく、デザイナーやエンジニアなのだそうです。フロントローのグリッドで椋本さんは「メンバーに優勝の感動を味わってほしいですね」と意気込みを語ります。そして筆者に「優勝しそうだったら、その時は1時間くらい前から写真取ってくださいね」とまで。もちろんですよ!

グリッドの最後尾に位置した現行FIT

健闘する現行FIT

 ST-5クラスのグリッドを見回すとトップはNDロードスターばかり。その昔はFITの姿も見かけたのですが、新型FITが登場したこと、NDロードスターの成熟が進みタイムが出やすいことなどから、その数は減りつつあります。新型FITの姿もありましたが、タイムは振るわず予選最下位……。Hondaは、現行FIT RSのガソリン仕様車にMTを用意するべきでは? と思わずにはいられません。

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