独自のメッシュ、フレーム、機能で身体の負荷を軽減、長年のノウハウも踏襲
「Steelcase Karman」は小柄だけどゲーム向けにも! 未来感溢れるエルゴノミクスチェアに座ってきた
2023年07月20日 17時30分更新
オフィス家具メーカーのSteelcaseが、エルゴノミクスチェア「Steelcase Karman」の販売を開始した。同社初のメッシュを採用し、カーブが美しい未来感を感じるデザイン、人間工学に基づいた座り心地、ハイエンドなチェアとしては軽量なボディーといった特徴を持っている。
オフィスチェアを中心としたラインアップを誇るSteelcaseだが、最近ではゲームやeスポーツ関連のイベントにブースを出展し、「Gesture」を始めとしたゲーミングにも最適なチェア展開をアピールしている。
そんな中登場したKarmanは、ゲーミングチェアかといわれると、そうではない。しかし、ゲームプレイに向いていないかといわれると、向いている。オフィスワークから自宅でのテレワーク、ゲームプレイまで、座って行なうすべての作業に向いているというのが、正しい答えだ。
今回、Steelcaseの日本オフィスにて内覧会が実施されたので、Karmanとはどんなチェアなのか、紹介していこう。
開発コンセプトは宇宙空間と大気圏の境界線にある「カーマンライン」、長年のノウハウと、デザインや機能への挑戦の融合
Karmanという名前は、宇宙空間と大気圏の境界線にある「カーマンライン」からとったもの。宇宙空間のように重力を感じさせない座り心地と、人が宇宙に感じる飽くなき探求心といった意味合いが込められているという。
この、探求心が生んだ未来感のあるデザインと、今まで同社が培ってきたノウハウを踏襲したのが、Karmanというわけだ。
同社のオフィスで初めてKarmanを見た際に感じたのが、デザインの美しさ。フレームにカーブが多く使用されているだけでなく、座面とフレームの間に隙間があり、今まであまり見たことがないデザインだなというのが、ファーストインプレッションだ。
「LiveBack」テクノロジーと「体重感知機構」により、個々の身体にフィットし負担を軽減
とくに背面のフレームは、最新の義足にインスパイアされており、軽くて丈夫、かつしなやかに屈曲する作りになっている。前方から見るととくに変哲もない背もたれに見えるのだが、座った時にあっと驚いた。背面フレームの湾曲が、まるで付属品のランバーサポートを備えているゲーミングチェアのように、腰にフィットするからだ。
加えて、このメッシュ素材も、ただのメッシュではない。特許取得ずみのShrinx(シュリンクス)テクノロジーを駆使して開発した高機能テキスタイルとなっており、ばねのように跳ね返る弾力性を持っている。これにより、張り地そのものが機能の一部として人間工学的サポートを持っているという。
この、しなやかで頑丈なフレームと、Shrinxを採用する張り地が組み合わさることで、体重を分散しながら背骨の自然なカタチと動きを追随し、個々にあったフィット感になる「LiveBack(ライブバック)」テクノロジーを実現している。加えて、反力が体重に合わせて自動的に調整され、姿勢を変えるごとに滑らかにチェアが追随する「体重感知機構」も担っている。
長時間イスに座っていると、ずっと同じ体勢をしているわけではない。集中して作業やゲームをしているときと、リラックスしながら動画を視聴したり、休憩したりしているときの姿勢は、異なる。Karmanは、そういったさまざまな体勢でもしっかりとフィットして身体が痛くならないように作られているのだ。
また、座面下部にも、特許取得ずみのクッション内蔵型ハイブリッドシートを採用している。従来のメッシュチェアでは、座面が沈んだり、硬さを感じたりするものもあるが、このシートにより、メッシュでもそういったことを感じない座面になっているのも、特徴だ。