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Dynabook、セルフでバッテリーを交換できる法人向けモデル「dynabook X83 CHANGRER」発表

2023年07月19日 13時00分更新

文● ASCII/市川

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 Dynabookは7月18日の新製品発表会にて、法人向けモバイルノートPC「dynabook X83 CHANGRER(以下:X83)」を発表した。

 「働き続けるビジネスに、動き続けるPCを。」をコンセプトに開発されたX83は、ビジネスタイムのダウンタイム最小化とパフォーマンスの最大化を狙ったモバイルノートPCとなる。

 ディスプレーは13.3型(16:10)ノングレアWUXGAで、CPUには第13世代インテルCoreプロセッサーを搭載しながら、CPUのハイパワーを安定して持続させるdynabook独自のエンパワーテクノロジーも搭載したモデルとなっている。

dynabook X83 CHANGRER バッテリー部

  最も注目すべき点は薄型・軽量でありながら内蔵式バッテリーではなく、「セルフ交換バッテリー」機構を採用していることで、ユーザー自身がバッテリーを交換できるということ。

 同社の担当者は、バッテリー交換のために修理に出す場合、これまでおよそ2~3日かかっていたダウンタイムが、およそ3分に短縮できるとう語っていた。

画像左がバッテリーLモデル、右がバッテリーSモデル。本体の大きさは変わらない

 なお、X83はバッテリーLモデルとバッテリーSモデルがラインアップされるが、バッテリー本体の大きさは変わらず、内蔵Cell数がLモデルは4Cell、Sモデルが2Cellとなっている。

ユーザーからの不満点を解消したノートPC

 先述したように、X83はセルフ交換バッテリー機構を採用している。これはユーザーのバッテリー電源への不満の声(駆動時間の短さ、バッテリー交換が自分でできないなど)が多くあったからだという。

バッテリーカバーを取る

バッテリー部は簡単に着脱可能

 バッテリーカバーは家庭にあるドライバーで簡単に外せる設計になっているほか、バッテリー裏の本体にはロックを解除するガイドが記載されているので、PCに疎いユーザーでも簡単に交換ができる。またPCの基盤には触れられない構造になっているので、バッテリー交換だけに集中することができる。

 筆者も発表会にてバッテリー交換をしてみたが、特別な作業は必要なく、およそ3分ほどでバッテリーを交換をすることができた。

 さらに本製品は、着脱式のバッテリー機構を搭載しながらも、通常のモバイルノートPCと同等の軽さ・薄さ・MIL規格に準拠した堅牢さを実現している。

 なお、バッテリーは急速充電に対応し、30分の充電でおよそ40%の充電が可能。駆動時間はバッテリーLモデルで最大24時間(目標値)、バッテリーSモデルで12時間(目標値)となる。

dynabook独自のエンパワーテクノロジーも搭載

 またX83はノートPCの冷却・放熱技術や筐体設計技術などを駆使した「dynabook エンパワーテクノロジー」を適用することで、第13世代インテルCoreの性能を持続させ、実力を最大限に引き出せるとしている。

 さらに、エンパワーテクノロジーを支える放熱技術として「Wファン・Wファン冷却機構」と、新たに「ダスト・クリーニング機構」を採用。

 Wファン・Wファン冷却機構では、小型ダブルファンとヒートパイプダブルによる冷却技術で熱設計電力28Wを実現しているほか、ダスト・クリーニング機構により、溜まったホコリをユーザー自身で吸い出せ、放熱能力を持続させることが可能だという。

 そのほかにも長時間使用したことによるバッテリーセルの膨張を抑制する技術や、ACアダプターを使用し続けた場合のバッテリー劣化のリスクを軽減するため、自動的に充電容量をコントロールする「オート充電モード」を搭載する。

主要なスペック

 ディスプレーは13.3型(16:10)ノングレアWUXGAで、CPUには第13世代インテルCore i7-1370P vPro~Core i5-1334Uまで搭載可能。グラフィックスにはインテルiris Xeグラフィックスを装備するほか、メモリーは16GB~32GB、ストレージが256GB~512GB SSDから選択可能。

 インターフェースにはThunderbolt(USB 4 Type-C)×3(バッテリーL搭載モデルの場合)のほか、USB 3.2 Type-A×2やHDMI×1などを装備。Thunderbolt(USB 4 Type-C)を3つ搭載するので、1つを電源コネクターとして使用したとしても充実の拡張性を備えている。

 製品サイズ/重さはバッテリーLモデルがおよそ幅298.8×奥行212.0×高さ17.9~18.9mm/およそ950g(目標値)で、バッテリーSモデルがおよそ幅298.8×奥行212.0×高さ17.7~18.7mm/およそ800g(目標値)となる。

 そのほか180度オープンディスプレーやプライバシーを保護するウェブシャッターカメラ、指紋センサーなど、ビジネス用途向きの多数の機能を装備している。

 dynabook X83 CHANGRERの価格はオープンプライス、7月18日より受注開始となっている。 主要なスペックは以下も参照のこと。

dynabook X83の主なスペック
CPU Core i7-1370P vPro Core i5-1350P vPro Core i7-1360P Core i5-1340P Core i5-1345U vPro Core i5-1334U
グラフィックス インテルIris Xeグラフィックス
メモリー 16GB~32GB
ストレージ 256GB SSD~512GB SSD
ディスプレー 13.3型(WUXGA 高輝度・高色純度・高視野角 TFTカラーLED液晶ノングレア)(省電力LEDバックライト)
通信規格 LAN:1000Base-T、無線LAN:Wi-Fi 6E、Bluetooth Ver5.1
インターフェース HDMI出力端子×1、Thunderbolt 4(USB 4 Type-C)×3、USB 3.2 Type-A×2など HDMI出力端子×1、Thunderbolt 4(USB 4 Type-C)×2、USB 3.2 Type-A×2など
バッテリー駆動時間 およそ20時間(目標値) およそ24時間(目標値) およそ12時間(目標値)
サイズ およそ幅298.8×奥行212.0×高さ17.9~18.9mm およそ幅298.8×奥行212.0×高さ17.7~18.7mm/およそ800g
重量 およそ950g(目標値) およそ850g(目標値)
OS Windows 11 Pro/Windows 10 Pro(Windows 11 Proダウングレード権行使)

※お詫びと訂正:記事初出時、スペックなど記述に誤りがありました。記事を訂正してお詫びします。(2023年7月20日更新)

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