大和ハウス工業とイシモク・コーポレーションは7月14日、植栽ユニットを搭載した独自の個室型ワークブース「ハコノワ」を発売した。
個室型ワークブースの市場規模は拡大すると推計されており、底堅いニーズが見込まれている一方、狭小空間は閉塞感から生じるストレスにより、集中力の低下や疲労蓄積などの要因となっているという。両社ではリラックス効果と快適性・遮音性を高めることを目指し、木目調のボックス型ブースにリラックス効果を生む植栽ユニットを搭載するとともに独自の換気システムを採用。
デスクの正面に奥行30cmの植栽ユニット「バイオフィリックウィンドウ」を設置し、利用者は作業中に植物が視界に入ることで、ストレスを軽減できる。また、最大5段階に調光調色が可能なLED照明を採用し、植栽生育の光源としてのスケジュール運転や時間帯に合わせた自動調光調色運転、利用者の好みに応じて光や色を都度調整する手動運転が可能。
換気システムは大風量かつ静穏性の高いエアパス用ファンを採用し、床上給気・天井排気の換気ルートによって換気効率を向上。
バイオフィリックウィンドウを備える「ウェルネスタイプ」のほか、植栽のない「シンプルタイプ」も用意される。アンケート調査では利用者のおよそ9割が「室温がちょうどよい・快適だ」と回答したほか、他社製品(スチール製)と比較してハコノワの方がリラックスできた利用者の割合が増え、さらにシンプルタイプよりもウェルネスタイプの方がリラックス効果が高まる傾向を確認したという。
サイズはウェルネスタイプが幅1526mm、シンプルタイプは幅1186mm、いずれも奥行1186mm、高さ2307mm(消火装置含む)。本体参考価格はウェルネスタイプが121万円~、シンプルタイプが93万5000円~。運搬・搬入設置工事費、諸経費、植栽費(ウェルネスタイプのみ)を除く。また、受注生産のため発注時期や台数によって価格が変動する。