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仕事に差がつく!阿久津良和「Microsoft 365のスゴ技」 第54回

Microsoft 365から特定アプリ(コンポーネント)を除外する

2023年08月18日 09時00分更新

文● 阿久津良和(Cactus) 編集●MOVIEW 清水

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 本連載は、マイクロソフトの「Microsoft 365」に含まれるSaaS型デスクトップ&Webアプリケーション(以下、アプリ)「Microsoft 365 Apps(Office 365)」について、仕事の生産性を高める便利機能や新機能、チームコラボレーションを促進する使い方などのTipsを紹介する。今回はコンポーネントのアンインストールに注目した。

見慣れないアイコンが突如出現

 先日、Skypeをスタートメニューから起動しようと検索したところ、見慣れぬアイコンが現れた。Skype for Businessである。筆者はSkype for Businessを使用しておらず、日本マイクロソフトの記者説明会で廃止する旨を聞いてから削除した……はずだった。現在でも顧客対応など必要に駆られてSkype for Businessを使用している企業もあるだろう。Microsoftに限らないが大手顧客に対しては特別なサポート期間を用意して、アプリを残すことは往々にしてある。

検索リストに現れるSkype for Business

戯れに自身のテナントでサインインしてみたが、待てど暮らせど応答はなかった

 日本マイクロソフトの告知どおり、Skype for Businessは2021年7月でサービス終了済み。現在筆者はMicrosoft 365 Business Standardで最新チャネルのMicrosoft 365 Appsを使用している。だが、最初に気付いたデスクトップPCに限らず、2021年前半に新規導入したPCでも同様の現象が発生しているため、Skype for Businessが含まれつつも使用機会が皆無だったことから気付かなかったのだろう。

Skype for Businessのアンインストールを試みるが……

コンポーネント単位のアンインストールは不可能である

コンポーネントのアンインストールに挑戦

 Microsoft 365 Appsはコンポーネントの取捨選択は基本的に不可能である。だが、それはGUIに限ったお話。Office展開ツールを使用すれば不要なコンポーネントを削除できる……はずだった。

ODTのダウンロードおよび展開を終えたら、設定ファイルを新規作成する

Windows PowerShellから構成ファイルを指定してODTを実行する

 ODTは正しく実行できるものの、Skype for Businessがアンインストールされない。筆者の記述が悪いのか、バージョンによって動作が異なるODTに原因があるのか不明だが、複数のPCで検証したところMicrosoft 365 Appsのアンインストール後に、複数のアプリ除外を明示した構成ファイルで再インストールしたところ、Skype for Businessを取り除くことができた。

Microsoft 365 Apps再インストールの構成ファイル

 スッキリしない結果だが目的は達せられた。なお、除外するアプリの取捨選択は「Configuration options for the Office Deployment Tool」、ODTの使用方法は「Overview of the Office Deployment Tool」と公式ドキュメントが参考になる。本来は情報システム部門が管理する要件だが、中小企業で特定の担当者が不在、もしくは管理するPCが少数の場合は今回の手順で対応してほしい。

「Microsoft 365 Apps admin center」でも構成ファイルは作成できる

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