休職支援BPO by freee人事労務アウトソースを使った外注で解決する
休みたいのに休みにくい休職者、休んでほしいけど素直に喜べない経営者
2023年07月10日 15時00分更新
休職支援BPO by freee人事労務アウトソースがスタート
freeeが6月、産休や育休等による長期休職期間中の労務業務を代行するサービス「休職支援BPO by freee人事労務アウトソース」の提供を開始した。
産休/育休、介護や病気によって労務担当者が休職する際に、担当者が安心して休職できる環境を作りたいと考えながらも、担当業務をどう扱うべきかに頭を悩ませる経営者は多いだろう。このサービスは、特に中小企業で起こりがちなそうした悩みをサポートするために生まれたものだ。企画、開発に携わったfreee 人事労務アウトソース事業責任者の塚本 洋敬氏(以下、略敬称)に、サービスの狙いと展望をきいた。
ーー休職支援 BPO by freee 人事労務アウトソースは、どのような経緯で生まれたサービスですか?
塚本「実は、事業責任者である私の個人的なエピソードが関係しているんです」
ーーというのは?
塚本「私は現在1才と2才の2児の父で、妻が2年を超える産育休を取得しています。そんな中、妻が休職期間中に、『会社に戻って居場所があるのか? 仕事で価値を発揮できるか?』という不安にかられる姿を見てきました。休職者には、どこかに『会社に申し訳ない。後ろめたい』という意識があるのではないかと考えたのです。それなら、ライフイベントでやむなく休職する方が安心して休職できる手助けを我々ができないか、やるべきでないかと思い、企画がスタートしました」
ーー奥様のご様子から着想されたのですね。
塚本「中小企業の人事労務をとりまく環境もきっかけです。私たちはアウトソース事業を2022年の10月にスタートしていますが、ありがたいことに、多数のお問合せをいただいています。そして、導入いただく際に『労務担当者が退職や休職するので、内部で労務業務を回せない』という悲痛にも似たきっかけが多いことに気付いたのです。
特に中小企業は、潤沢にバックオフィスメンバーを配置することができず、バックオフィスメンバーの退職や休職は即事業そのものの継続困難につながるリスクが大きく、経営課題になり得ます。経営者は、バックオフィスメンバーがライフイベントで休職する際、『応援したいが、手放しには喜べない』というジレンマに苛まれます。このジレンマを、我々は解決、軽減できるのではないかと考えました」
ーー既存の「freee 人事労務アウトソース」とは異なるサービスですよね?
塚本「『freee 人事労務アウトソース』は労務担当者に代わって、労務ノンコア業務をfreeeが引き受けるサービスです。 一方、今回ローンチした休職支援 BPO by freee 人事労務アウトソースは、育休や産休等、ライフイベントをきっかけで休職される労務担当者に代わって、労務ノンコア業務と呼ばれている、給与計算や入退職手続き、身上変更手続き、年末調整等をfreeeが引き受けるサービスです。freee 人事労務アウトソースよりも、抑えた価格でサービスを提供しています」