愛でずにいられない「Still in Japan」
以上、昨年の秋から冬にかけて4セットのフラペを買って試したわけですが、それぞれキャラがはっきりしていて使い所があるので、散財した気がまったくしません。
ま、それにしても気がついたら全部MKSのペダル。いやー奇遇だなぁ。
なんてことはなくて、ハナからMKS以外は選択肢にありませんでした。昭和の時代にランドナーやスポルティーフのブームを経験してきた私のような世代には、ペダルと言えばMKS。とはいえ他所のメーカーとも一応比較しましたが、過去の栄光に縛られることなく、今の時代に沿ったアップデートや座組も積極的に行っている。「おや三ヶ島ではないか」と何気に手に取ったRMXの良さと価格には泣けたものです。
MKSは埼玉に本社工場のある日本の企業で、正式な社名は株式会社三ヶ島製作所。最近は「Made in Japan」ならぬ「Still in Japan」が企業キャッチのように使われているようですが、まさにその通り。今はここが自転車のペダルを設計・製造する国内唯一の企業となってしまいました。競輪のNJS認定を受けたペダルも三ヶ島の製品だけで、製造をやめてしまうと困る人が大勢いるはず。
そんな貴重な日本製だから高いのかと言えば、むしろ安い。品質も昔ながらの水準を維持していて、海外での評価も高い。もちろんデザインは人の好みによるでしょうし、より専門的なニーズに対応する高度な製品もあるでしょう。でも、さあ、これからいっちょ冒険に出かけるぜ!という前のめり感のある「三ヶ島ペダル」のパッケージロゴが私は好きです。
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