親なら知っておきたい人気スマホアプリの裏側と安全設定 第226回
保護者側はiPhoneでもOK!
ファミリーリンクで子どもスマホの利用時間、居場所、課金まで手厚く管理
2023年07月04日 10時00分更新
子どもがAndroidスマホなら「ファミリーリンク」を使ってみよう
前回ご紹介したように、夏休みなどの長期休暇では子どものネット利用トラブルが増加する傾向にある。iPhoneには「スクリーンタイム」があるように、Androidには「ファミリーリンク」が用意されている。今回は、このファミリーリンクの主な機能をご紹介する。
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まず、ファミリーリンクの管理機能は、バージョン7.0(Nougat)以降を搭載したAndroidデバイスで利用できる。ただし、バージョン5.0(Lollipop)か6.0(Marshmallow)を搭載したAndroidデバイスにも、ファミリーリンクの設定を適用できる場合がある。
保護者側は、バージョン5.0(Lollipop)以降を搭載したAndroidデバイスおよびiOS 11以降を搭載したiPhoneでも利用可能だが、子どもの側はAndroidデバイスである必要がある。
1日の利用時間の上限とおやすみ時間を設定しよう
「アクティビティレポート」では、子どものデバイスにおけるアプリごとの利用状況を確認できる。連休などでスマホの利用時間が長くなっていたら、子どもへ声掛けしよう。
「1日の利用時間の上限」と「おやすみ時間のスケジュール(デバイスをロックする時間)」の設定をすることで、使い過ぎ防止ができる。曜日ごとに利用時間を設定しよう。夜更かしを防ぐために、おやすみ時間は必ず設定しておこう。「リモートロック」では、保護者のスマホから時間の延長が可能だ。
子どもの利用機能を管理しよう
子どもがアプリをダウンロードしようとしたときに、そのアプリを許可またはブロックできる。子どもに合ったYouTubeの利用方法(YouTubeの保護者向け管理機能またはYouTube Kids)を選択することも可能だ。
ファミリーリンクの権限管理機能からは、Chromeでアクセスしたウェブサイトや拡張機能の権限、子どものデバイスにダウンロードされたアプリの権限の確認・管理もできる。
保護者は子どものアカウントとデータの設定にもアクセス可能だ。子どもがパスワードを忘れてしまった場合のパスワード変更や再設定、子どもの個人情報の編集や、必要であればアカウントごと削除することもできる。
子どもと約束のうえ、ルールを決めて使わせるといいだろう。いざというときの管理がしやすいので、安心して利用させられるのではないか。
特定の場所に到着、出発時の通知も
また、デバイスを携帯した子どもの位置情報を地図上で把握できる。子どもが特定の場所に到着したときや、その場所から出発したときなどに通知を受け取ることも可能だ。塾や習い事などに行く際の到着確認などに使えるだろう。
デバイスの着信音を鳴らしたり、デバイスのバッテリー残量を確認したりすることもできるようになっている。
なお、子どものデバイスの位置を確認するには、デバイスの電源がオンの状態で、かつ最近使用されており、データ通信またはWi-Fi経由でインターネットに接続されている必要がある。

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