関東など各地で「闇バイト」にからんだ強盗事件が続発。報道によれば一部の容疑者は「SNSの募集を見て応募した」と供述しています。なぜ闇バイトによる凶悪事件が目立つようになったのか。IT技術を悪用した犯罪事情に詳しいITジャーナリストの三上洋さんは「捨て駒として使えるから」と指摘します。
「サラリーマンの1ヵ月分が3日で稼げます」
冒頭に挙げたのはすべて、闇バイトや裏バイトを募集するInstagramのキャプチャー。「関東にて日給3〜5万円の仕事」「ホワイトからグレーのお仕事」「サラリーマンの1ヵ月分が3日で稼げます」などというコピーが躍っています。これらはみな犯罪行為をさせようとする「犯罪者募集」の投稿です。
Twitterでは数年前から警察の公式アカウントが闇バイト募集とおぼしき投稿にリプライをしたり、コメントつきRTをするようになりました。そのため闇バイトの募集はいまInstagramに移りつつあるそうです。
Twitterでは最近、DMを通じて「スカウト」も来ると言います。
「お金がない、家賃が払えないといったツイートをしている人に対して『いい仕事があるよ』と言ってくるんです。テレビ番組で『お金がない、困っている』とツイートして、さらにそういう募集をしている人たちをフォローしたりという動きをしたところ、こちらが闇バイトをしたいとは言っていないのにDMが来ました。私ではない人にもわずか10分で来ました」(三上さん)
三上さんによれば、闇バイトが目立ってきたのは最近のこと。「昨年後半あたりから凶悪事件にこの人たちが投入される形で目立ってきました」