リオンは6月1日、聴覚拡張ヒアラブルウェア「ASMOLA」の先行販売をGREEN FUNDINGで開始した。「空間ヒアスルー」機能搭載の集音機能付きワイヤレスイヤホンは世界初だという。6月1日12:00から48時間は通常料金の50%オフとなる“超速早割”での支援が可能。上限数はないが、気になる人はすぐチェックしたほうがいいだろう。
中軽度難聴者の「実は聞こえない」をなくしたいという思いで開発した。2022年の調査によると、中軽度難聴者の補聴器保有率は29%にとどまっている。
聞こえにくいのストレスを減らす
特徴は、独自開発したバイノーラル信号処理の採用。音源の方向や距離など、音の空間的な印象を保ったまま音を耳に届けられる。同社はこれを空間ヒアスルーと名付けている。
両耳(左右のマイクからの入力とイヤホンの出力)を連動させた処理にこだわっている。風切り音や突発的な音の変化があった際には、両耳のゲインを落とし、音の方向感を失わないようにしている。ドライバーも9.2mmと大口径なので、音楽再生に求められる低音も聞こえやすくなっている。
ASMOLAには専用のアプリが用意されており、各種機能のオン/オフやビームフォーミングの切り替え、イコライザー設定が可能。また、使用者の聞え方に合わせたパーソナライズ機能を搭載。リオンが長年蓄積した補聴器の調整データから導き出された独自の方法を採用している。
試聴すると、左右どちらから聞こえる音なのかをはっきりと区別できた。
ビームフォーミング機能も搭載している。有効にすると、特定方向の音だけをはっきりと聞けるようになる。混雑した飲食店などで、隣席の声が騒がしく、うまく会話できないといったシチュエーションを想定した機能だ。
スマホとBluetooth接続すれば通常のイヤホンとしての使用も可能。コーデックはSBC、AAC、aptX、aptX Adaptiveに対応。連続使用時間は最大10時間。重量は24g。なお、音楽再生中はヒアスルー機能が有効にならない。
一般販売については協議中で、販売はするが詳細はこれからとのこと。