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ルンバが犬や猫を避けるようになった

2023年06月01日 17時00分更新

文● 盛田 諒(RyoMorita) 編集● ASCII

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 アイロボットジャパンが6月1日、新たなスタンダードモデルとして4万9800円のロボット掃除機「ルンバ i5」を発表。合わせてルンバ向けの最新ソフトウェア「iRobot OS 6.0」を発表しました。新OSにアップデートすると犬や猫などを認識・回避できるようになります。

スタンダードモデル「ルンバ i5」新登場

 ルンバ i5は2023年3月に発売した「ルンバ i5+」から、自動ごみ収集機付き充電ベース「クリーンベース」を省いたモデル。ラインナップ上ではスタンダードモデルにあたり、ハードウェア性能は2021年発売の「ルンバ i3」と同じです。

 マッピング走行をして、間取りを記憶し、部屋を指定して清掃する機能を搭載します。ただし、「ルンバ j7」シリーズなどと違ってカメラセンサーはなく、障害物の認識・回避はできません。

最新モデル(写真)と違い、カメラセンサーは搭載していない

犬や猫を認識できる「iRobot OS 6.0」

 iRobot OS 6.0の主な追加機能は3つあります。

 1つは、間取りを把握するためのマップを作成するとき、カメラセンサーが認識した家具に応じて部屋の名前を自動的に付ける「オートルームラベリング」機能。冷蔵庫があれば「キッチン」、ベッドがあれば「寝室」などと名前を付けます。

 もう1つは、マップを完成させるまでの速度アップ。マップを作るときの走行パターンを変えるなどして改善しているそうです。

 そして最後に、犬や猫の認識・回避機能。ルンバ j7シリーズ発売時からペットのふんを避ける機能はありましたが、今回のアップデートによって、様々な種類の犬や猫そのものを認識できるようになりました。犬猫認識は少し前から一部ユーザー向けに実装していた機能ですが、今回のアップデートで正式に使えるようになります。

 また、ルンバにエラーが発生したとき、アプリにすぐ解決方法を提示する「カスタマイズトラブルシューティング」機能も追加されました。

ルンバはますます「手のかからない子」に

 アイロボットでは現在、「ロボット掃除機もOSで選ぶ時代」としてソフトウェア開発に力を入れています。部屋の間取りを学習した上、望む場所、望む時間に清掃をするというパーソナライズ機能を核に、センサーを使った様々なアップデートを取り入れてきました。

 中でもアイロボットではユーザーからのフィードバック機能があることを強みに挙げています。たとえばルンバのカメラセンサーがケーブルを認識するとき、ケーブルの様々な色、材質、床面とのコントラストなどの情報がユーザーから上がってくることで、認識精度が向上します。これはシェアNo.1のアイロボットだからこそできる明確な優位性であるとしていました。

 ちなみにユーザーに好評の機能としては、清掃履歴を報告するClean Mapレポート、侵入禁止エリア設定、障害物回避機能などが挙げられるそうです。

 ロボット掃除機がソファの下に落ちているものを巻き込んでしまったり、部屋のどこを清掃したのかわからなかったのは昔の話。今では電源コードも猫も、猫のふんさえも回避し、「ソファの周りは掃除しますか?」などとアプリを通じてユーザーに聞いてきます。搭載しているチップ、そしてセンサーとソフトウェアの刷新により、ルンバは着実に「手のかからない子」になっています。

 なお、旧モデルの「ルンバi3」もソフトウェアアップデートによって最新版のiRobot OS 6.0が使えるということなので、ユーザーの皆さんはぜひ試してみてください。

 

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