パナソニック コネクトは5月30日、独立した2つのカメラユニットを1台に搭載した屋外用の2眼マルチセンサーカメラ「WV-S85シリーズ」の取扱いを開始した。
流通店舗の出入り口や駐車スペース、長い通路・廊下がある場所、複数の生産ラインが稼働している工場などでは1台のカメラでは行き届いた映像監視が難しく、2台以上のカメラを設置しなければならない現場が多くある。
WV-S85シリーズはi-PROの製品で、通常の1台のカメラと同等の大きさのレンズを持つカメラユニットを2つ並べて搭載し、それぞれのレンズの大きさを最大限に活かした2方向の広い範囲を撮影することが可能。通常のカメラを2台購入するシステム構成よりもコストをおよそ30%抑えて設置でき現場に設置するカメラの台数を削減できるほか、ネットワークLANケーブルの配線が1本で済むという利点がある。
3モデルが用意され、カメラ解像度は4MP+8MPまたは2MP+4MPと異なる解像度を持つことから、工場の現場ではひとつのカメラユニットで生産ライン全体を撮影しながら、もうひとつのカメラユニットで作業中の従業員の安全を見守るという使い方も可能。
また、ラインアップのうち2モデルはAIプロセッサーを搭載。4つのAIアプリケーション(別売り)をインストールし同時に使用でき、AI動体検知アプリケーションをインストールすることで人や車の侵入を検知し、監視・防犯の強化に活用可能。第3者機関発行の電子証明書(Global Sign)に加えてFIPS 140-2 Level3に認定されたハードウェアを搭載することで、セキュア性能が高い映像監視システムが実現できる。