半導体大手エヌビディアは5月21日、 自社製のARM系CPU「NVIDIA Grace」を搭載したスーパーコンピューター「Isambard 3」を発表した。
Isambard 3は384個のNVIDIA Graceチップを搭載。処理能力は約2.7PFLOSで、消費電力は270KW未満。エヌビディアによれば、先に運用を始めた「Isambard 2」(富士通の「A64FX」チップを搭載)と比べ、最大6倍のパフォーマンスとエネルギー効率を実現できるという。
同スーパーコンピューターは、英国のブリストル&バースサイエンスパークに設置され、医学および科学研究に使用される。運用開始は2024年の予定。
これまでエヌビディアはGPUの開発を事業の柱としていたが、NVIDIA Graceチップの投入により、今後はCPU分野でインテルやAMDといった企業と競合することとなる。