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あの講演から半年 ジョイゾーで見つけた新しいキャリアとは?

kintoneおばちゃん、65歳の転職について語る

2023年06月01日 09時00分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII 写真●曽根田元、ジョイゾー

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 昨年のkintone hive tokyoのラスト、還暦を過ぎてkintoneキャリアを歩み出したという根崎由以子さんの講演は大きな反響を呼んだ。そして根崎さんは、自らを違う世界に導いてくれたkintoneを深掘りすべく、kintone SIerジョイゾーへの転職という道を選んだ。根崎さんの話に共感したジョイゾーの四宮琴絵さんとともに、お話を聞いた。(インタビュアー ASCII編集部 大谷イビサ 以下、敬称略)

ジョイゾー 根崎由以子さん

講演の日は「夢の中にいる気分」だった

大谷:まずは還暦を超えてkintoneにはまってしまったというkintone hiveの講演後、ジョイゾーに入るまでの経緯を教えてください(関連記事:山あり谷あり kintoneおばちゃんのジャーニーはまだまだ続く)。

根崎:出会いはkintone hive tokyoですね。講演が終わった後に、たくさんの方が名刺交換をしに来てくれましたが、その中にジョイゾーのみなさんが来てくれました。ドワッとね(笑)。

kintone hive tokyo 2022での根崎さんとジョイゾーメンバー

ジョイゾーは四宮さんの本を読んでいたので、知っていました。その本を知ったのは、「今夜もkintone」というkintone エバンジェリスト 松田正太郎さんがやってらっしゃるWebラジオ。その番組に四宮夫妻がゲストで参加していて、とにかく話が面白くて、そのまま書籍をAmazonでポチってしまった。読んでみたら、とにかく共感するところが多くて、付箋紙だらけになっています。講演のあと、そんな本の筆者が目の前にいるわけです。

それだけで感動したのですが、ただ、あのときの私は講演を終えた後でなんだか魂が抜けたようになっていました。

大谷:すごく魂のこもった講演でしたし、kintone hive tokyoでは地区代表にもなりましたしね。

根崎:はい。イベントが終わり、打ち上げも終わり、帰宅すべく電車に乗っていたら、琴絵さんからメッセンジャーが入っていました。でも、その日は興奮していたのか、夢の中にいる気分で、なんだか返信できなかったんです。

次の日の朝、琴絵さんのメッセージを読み返してみたら、改めて本当だったんだなと思い、うれしくて返信させてもらいました。私のつたない講演に関しての熱い感想をいただいて、いろんな反響の中でも、特にうれしかったんです。

「60歳超えてもチャレンジする姿」が素敵

大谷:琴絵さんは根崎さんのお話をどう捉えたんですか?

四宮:kintone hiveってkintoneをどのように使っているかという会社のストーリーを話すことが多いじゃないですか。でも、その中で根崎さんが発するメッセージは明らかに違っていました。「40代のみなさん、この先の働き方を想像していないでしょ?」って言われたとき、確かに想像してないなあと思ったし、年齢とスキルと関係ないのに、歳がいってるというだけで、価値がないみたいなレッテルを貼られてしまうことに憤りを感じたりしたんです。どう考えても、絶対に世の中から撲滅したい状況なのに、本人は楽しそうにkintoneについて語っている。こんな人が身近にいたらいいなと思いました。

ジョイゾー COO 四宮琴絵氏

だから、その想いはすぐ伝えなきゃと思ったんです。自分自身も興奮したんですよね。東京のkintone hiveが終わったあとに、ジョイゾーのみんなとご飯食べていたときも、ずっと根崎さんの話をしていたくらい(笑)。こんなにすごい先輩がいるって。

大谷:どういう先輩だったんでしょうか?

四宮:以前取材してもらったので、イビサさんは知っていると思うのですが、私は出産後に勉強し直して、IT業界に戻ってきています(関連記事:定額制SIにチャレンジするジョイゾー四宮夫婦のkintone夫婦善哉)。今で言う「リスキリング」を自分でやったみたいなものです。私が歳を経たとき、根崎さんのような人がいっぱいいる状況って、ある意味、理想に近い。すごくいいロールモデルを見つけたと思いました。

大谷:なるほど。琴絵さんからすると、チャレンジし続ける根崎さんは、やはりお手本というか、ロールモデルなんですね。

四宮:年齢を重ねると、今までの経験でなんとか生きていけるじゃないですか(笑)。だから、「60歳を超えたら、そんなにチャレンジングに生きなくてもいいのでは?」と思う人が多いはずです。でも、根崎さんはチャレンジしてしまう。そんな彼女を見て、みんなは「まだやるの?」と言うんですが、根崎さんは「えっ?やらないの」って言うんです。それがなんとも素敵だなあと。

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