「GIGAスクール構想」のネットワーク更新/強化ソリューション、SHUREと共同のマイクシステムなど展示
教育系展示会EDIXにネットギア出展、“美術室にMeuralを”などアピール
2023年05月11日 07時00分更新
東京ビッグサイトで開催されている「第14回 EDIX(教育総合展)東京」(主催:EDIX実行委員会)。ネットギア ジャパンのブースでは、スマートアートキャンバス「Meural」や、ネットワーク管理クラウドサービスの「NETGEAR Insight」対応製品、さらにプロオーディオメーカーSHUREの協力によるハイブリッド/ハイフレックス授業用IPマイクシステムなどがデモ展示されている。
スマートアートキャンバス Meuralの展示コーナーでは、「美術室が、アートであふれる」というコンセプトを掲げている。作品の色や質感をリアルに再現できる大型のMeuralを学校の美術室に設置して、世界中の美術館が所蔵する名画の鑑賞体験を身近なものにしてほしいと訴えるものだ。
Meuralのサブスクリプションサービスを利用することで、3万点以上のアート作品を自由に鑑賞することができる。今回の展示では「ルーブル美術館」「エルミタージュ美術館」といった美術館ごとのプレイリスト(作品集)を用意しており、各美術館の所蔵作品群を簡単に切り替えて楽しめるようになっている。
NETGEAR Insightのコーナーでは、AX6000(WiFi 6)アクセスポイント「WAX630」と、PoE++対応スマートスイッチ「MS510TXUP」、Insightによるクラウド管理サービスを一括ソリューションとして提案している。
文部科学省の「GIGAスクール構想」に基づき、この数年間で校内ネットワークの整備を行った学校も多いが、実際に運用してみると1GネットワークやWiFi 5(802.11ac)では帯域幅が不十分で、授業に支障が出るようなケースもあるという。今回のソリューションは、敷設済みのネットワークケーブルをそのまま使い、帯域幅が必要な部分のみWiFi 6アクセスポイントやマルチギガ対応スイッチに置き換えることで、少ない予算で課題を解決しようというものだ。
そのほかにも、ネットギアでは用途に応じた幅広いWiFi 6/6Eアクセスポイントやマルチギガスイッチをラインアップしている。今回は、日本未発売の最新製品も含めてブース展示されている。
SHUREとの共同展示では、名古屋大学における導入事例をもとに、ネットギアのProAV向けスイッチ「M4250シリーズ」を中心に構成するハイブリッド/ハイフレックス授業向けのマイクシステムを紹介している。
対面授業とオンライン授業を同時に行うハイブリッド授業、さらにそれを録画してオンデマンド授業にも利用するハイフレックス授業と、コロナ禍以後は授業の形態も変化している。教室にいる学生の質問や発言の声が聞こえなければ、オンライン授業やオンデマンド授業に支障を来してしまう。
名古屋大学では大型の講義室に天井設置型アレイマイクロホン「MXA920」を4つ設置して、学生の声を集音できるようにした。これにより、発言したい学生のもとにハンドマイクを持って行く必要がなくなり、学生の発言機会も増えたという。
講師が使うハンドマイクやピンマイクも含めて、このマイクシステムはIPネットワークで接続されており、SHUREのオーディオプロセッサーによりPC画面上でミキシングができる。オンライン授業用の配信システムへのアウトプットも簡単だ。
EDIX 東京は5月12日まで開催されている。ネットギアブースは西展示棟4階 小間番号 22-59だ。