アサヒ飲料、「CO2を食べる自販機」によるCO2資源循環モデルの実証実験を6月から開始

　アサヒ飲料は5月9日、自動販売機を活用したCO2の資源循環モデルの実証実験を発表した。6月から開始する。

　本実験は大気中のCO2の吸収を可能とした新たな自動販売機を設置し、吸収したCO2を肥料やコンクリートなどの工業原料に活用することで脱炭素社会の実現に貢献する国内初の取り組み。

　自動販売機の庫内にCO2を吸収する特殊材を搭載した「CO2を食べる自販機」を6月から展開。自動販売機は周辺の大気を吸いこみ、それを利用して商品を冷やしたり温めたりしているが、本機は庫内に搭載した特殊材が大気中のCO2のみを吸収（自動販売機の稼働に影響はない）。1台当たりのCO2年間吸収量は稼働電力由来のCO2排出量の最大20％を見込んでおり、スギ（林齢56-60年）に置き換えるとおよそ20本分の年間吸収量に相当するとしている。

　実証実験では関東・関西エリアを中心にCO2濃度が高いとされる屋内に加え屋外などさまざまな場所におよそ30台設置。CO2吸収量や吸収スピードなどを比較・検証する。

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