ゲーム、通販、飲食、イベントなどの会社が業務でLarkをフル活用
ノーコードで業務アプリを作れる「Lark Base」 ユーザー4社が事例を披露
2023年04月18日 09時00分更新
Lark Baseの日報で数字と部下をフォロー 計画と実績がずれなくなる
グッドウェーブのLark Base事例で今回メインで紹介されたのは、こだわりの強い日報システムだ。以前はスプレッドシートを使っていたが、「会社に戻らなければならない」「書く時間がない」といった不満の声があり、なかなか根付かなかった。
馬場氏は「日報を提出しなさいと言っても、やらない人もいる。でも、根負けしてしまうと、決めたことがルール化しないし、会社としては成長も難しい。経営としても、正しい情報が来ないと、正しいハンドリングができない。だから、きちんとした情報がほしかった」と語る。
こうした経営者やユーザーの声に応えた日報では、エリアや事業計画、必達の消化、消化見込み着地、本日消化目標などを登録するようになっており、経営にとっても重要な事業の着地見込みや個人の評価に必要な情報が収集できる。目標に未達であれば、目標が高いか、アクションが足りないことがわかるので、上司からいち早くフォローできる。
Lark Baseを導入したことで、いつでも、どこでも、どんな端末でも入力できるようにしたという。上司は必ずこの日報をチェックが必要があり、チェック自体もきちんと管理されているため、漏らしもない。「できない理由を会社側から刈り取ってあげなければならない」と馬場氏は語る。まだまだ完璧ではないが、日報の提出率はLark Baseの導入で大幅に上がったという。
経営から見たLark導入のメリットはまずスピードが上がったこと。なにより、計画と実績を日々すりあわせ、可視化することで、「過去の実績が立てた計画とずれてない」(馬場氏)ことが大きいという。「Larkはツールなので、使いこなしてなんぼ。スキルが上がり、生産性も上がるのも重要だが、社員が同じツールを使って、同じ方向性、同じベクトルへ向かって、会社の成長を実現していきたい」と馬場氏はまとめた。
Larkツールとの連携、機能面の強化、性能向上 ますます進化するLark Base
その後、イベントではLark Baseのロードマップについて説明があった。一部はすでにリリース済みだが、今後リリースの機能もある。
まずLarkの各ツールとの連携に関しては、グループチャットやタスク管理との連携がすでにリリースされている。たとえば、異常が発生したら、関係者を巻き込んだグループチャットを自動生成できる。カレンダー連携がQ2、DocsやSheetとの連携も年内に予定されている。また、SaaSのみならず、スマートロックなどのハードウェアとの連携も可能になってくるという。
機能面では印刷プラグインが用意され、従来弱かった印刷の機能が強化。また、テーブル間の連携も強化され、専門フォームでデフォルト値を設定できるようになった。さらに、タスクのサブタスクへの分割、自動化フローの分岐、ループ対応なども年内に可能になる。Lark Base自体の基本性能も強化さ。Q2にテーブルの5万行対応、Q3にアーカイブでの100万行対応が実現され、スケーラビリティも向上する。
イベントの最後は、中国のLark開発者とユーザーとの直接セッションが行なわれた。もともとLark Sheetのチームメンバーが独立してチームを作り、データをきれいに保存できるデータベースとして作ったのがLark Baseだという。ユーザーからも開発者に向けたフィードバックがもたらされ、3カ国語が飛び交う活発なイベントになった。