全長261mmで扱いやすさ抜群!
GIGABYTEのGeForce RTX 4070搭載VGAはゲーム中に40dBAを切る静音性
WINDFORCE冷却システムの実力は?
GeForce RTX 4070のパフォーマンスに関しては、ベンチマーク山盛りの加藤氏レビューもあるので、ここでは「GeForce RTX 4070 WINDFORCE OC 12G」の最大ポイントとなる「WINDFORCE冷却システム」の冷却性と動作音を確認していこう。
ストレステストには「3DMark」から、DirectX 12 Ultimateに対応した最新の重量級ベンチマーク「Speed Way Stress Test」と、重量級ゲームタイトルの「サイバーパンク 2077」を使い、実行中のGPU温度などを「HWiNFO64 Pro」で記録している。なお、「H5 Flow」の特徴になるが、テストではケースボトムに備わっているビデオカード用120mmファンは停止している。
「Speed Way Stress Test」は、20分間実行されるが、GPUコアはホットスポット温度こそ、最高86.7度に達しているが、GPUコア温度は最高67.9度で、テスト後半10分間の平均も65.9度と余裕のある温度に。GDDR6Xメモリーの温度も同様で、最高は70度を記録したが、平均は67.9度と不安のない温度になっている。
「サイバーパンク 2077」は、解像度を4K、画質を「レイトレーシング:ウルトラ」「DLSS 3 クオリティ」に設定し、2時間ほどプレイした。GPUに2時間負荷をかけたが、温度は「Speed Way Stress Test」よりも低めで、まったく不安のない温度で推移していた。
また両ストレステスト中の動作音は、まったく気にならなかった。実際に机下にPCを設置した際に、頭が位置するフロントトップから60cmの位置で騒音値を計測することに。
「Speed Way Stress Test」と「サイバーパンク 2077」実行中のファン回転数はそれぞれ1950rpm(73%前後)、1800rpm(69%前後)で、ともに騒音値は40dBAを余裕で下回る36dBA台を記録した。フロントに搭載した簡易水冷ユニットのラジエーターファンは、低速でも風量を確保できる140mmファンで、テスト中は800~1000rpm程度で回転していたのもあるが、「GeForce RTX 4070 WINDFORCE OC 12G」が採用する「WINDFORCE冷却システム」搭載ファンは、動作音を気にする必要はないだろう。
さらに搭載ファンの傾向をチェックすると、2275rpmの80%を超えると数値こそ40dBAを切る39.2dBAだったが、ファン回転音が気になるようになった。深夜にゲームを楽しむなら、ファン回転数は最大でも75%に抑えておくのが良いだろう。
また、3基のファンは、GPUコア温度が55度に達すると1300rpmまで上昇するが、その際の騒音値も35.7dBAと静か。ファンの回転はじめも、耳障りな動作音はなかった。GPUを使った編集など、しきい値で前後するような作業時も気にならないはずだ。
パフォーマンスをチェック
GeForce RTX 4070を静かにしっかりと冷却できている「GeForce RTX 4070 WINDFORCE OC 12G」のパフォーマンスも、ザッとみていこう。
まずはクリエイティブ系ベンチマークの「Blender Benchmark(3.4.0)」と、「V-Ray 5 Benchmark」を実行した。
比較対象を用意していないが、過去の計測結果を参考にするとGeForce RTX 3080 Tiには、一歩およばない感じだ。
続けてベンチマークではないが、参考として話題のAI画像生成を試してみた。ここでは、NVIDIA GeForceシリーズを使うことで、ローカルで快適にAI画像生成が行なえる「Stable Diffusion WebUI」を使った。
ねこ耳少女をAI生成してみると、10枚の画像を約27秒で生成できた。「Stable Diffusion WebUI」のバージョンや、設定で画像生成に要する時間は変わってくるが、「GeForce RTX 4070 WINDFORCE OC 12G」なら、AIお絵描きも快適に楽しめるだろう。