ソニーは4月6日、完全ワイヤレスイヤホンの新製品「WF-C700N」を発表した。価格はオープンプライス。ソニーストアでの価格は1万7600円。発売は4月21日を予定している。
Cは“カジュアル”の頭文字でもある。実売1万円台とソニーとしては低価格帯の製品。しかし、ついにノイズキャンセル機能を搭載した。一方、風切り音の低減構造(外側マイクにメッシュを配置)を採用。これは通話時に声をクリアに届ける目的でもメリットになる。加えて、自然な外音取り込み機能(NCから外音取り込みまでアプリで20段階に調整可能)、アダプティブサウンドコントロールなど、この価格帯の機種では珍しい配慮もある。
ドライバーは直径5mmと小型の新開発ドライバー。「LinkBuds S」と同じドライバーとなっており、小型だが豊かな低音再生が可能だとする。また、ソニー独自技術のDSEE(ハイレゾ対応ではないため、CD品質までのアップコンバート)やアプリを使ったEQ調整にも対応。重量は片耳4.6gと軽く、「WF-C500」と比較して体積は15%減少している。
このためにバッテリー位置の見直しやボタンとアンテナの一体化といった改良を加えている。ケース体積は10%減少し、ケースのみの重量も約31gと軽量化した。外観もC500のクリア素材に対して、高級感のあるマットな質感とした。一方でイヤホン本体はラベンダー、セージグリーン、ホワイト、ブラックなど、ジェンダーを問わないくすみカラーを採用している。
BluetoothコーデックはSBC/AACに対応。IPX4相当の防滴性能、ノイズキャンセルをオンにした場合、約7.5時間(オフでは約10時間)の連続再生が可能。ケース充電を併用すると合計15時間(同20時間)の利用ができる。急速充電は10分で約60分の再生。充電はUSB Type-C端子経由で行う。
Fast Pair 3.1やSwift Pairにも対応しており、PCやAndroidスマホとのペアリングも簡単だ。今後の対応となるが、2023年夏のソフトウェアアップデートでは、最大2台のマルチポイント接続が可能になる見込み。なお、本体操作はタッチではなく、ボタンを利用する。同じくアップデート対応にはなるが、左右のボタンをそれぞれ4回クリックすることで、音量を増減できる機能も追加予定だという。梱包はプラスチックフリーとなっている。