Appleは4月5日、AppleおよびApple製品を製造する世界中のサプライヤーの再生可能エネルギー利用が昨年より30%増え、13.7ギガワットを超えたと発表した。
同社は28ヵ国で事業を展開し、合計250社以上のサプライヤーが2030年までにApple製品の製造すべてに再生可能エネルギーを使うことを確約しているという。これはAppleの直接製造費の支出先の85%以上に相当し、20ギガワット以上の確約となる。
同社はまた、2030年までにカーボンニュートラルを達成する目標に向け、大規模太陽光発電プロジェクト、低炭素設計、エネルギー効率、炭素除去への投資など、2022年に使われたグリーンボンドの詳細を発表。40社以上の製造パートナーがAppleのサプライヤークリーンエネルギープログラムに参加しており、Appleでは100%再生可能電力の調達を含めて、すべてのApple関連事業を脱炭素化することをサプライヤーに求めている。
さらに世界44ヵ国にわたり、会社のすべてのオフィス、データセンター、直営店の電力をおよそ1.5ギガワットの再生可能エネルギーでまかなっているほか、サプライチェーンの上流での排出に対処するため中国と日本で500メガワット近くの太陽光発電および風力発電に直接投資。中国および日本、ヨーロッパ、韓国において再生可能エネルギー利用の取り組みを行なっている。
同社では、世界中でクリーンエネルギーの進展と環境革新を加速させるため、最初に発行した2つのボンドを通じて調達した計25億ドルを含む47億ドルのグリーンボンドのコミットメントのうち、これまでに32億ドル以上を支出。2019年に発行したグリーンボンドで調達した資金7億ドルを、クリーンエネルギーに関するサプライヤー向けトレーニングリソースの開発および配布、日本やベトナム、韓国における共同での推進活動などを含む、59プロジェクトの支援に配分したという。
Appleの2019年に発行したグリーンボンドを通じて調達した資金の環境プロジェクトへの配分(同社2022会計年度、2021会計年度、および2020会計年度:2019年9月29日~2022年9月24日支出分)について詳述している。