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α7RⅤで採用されたAIプロセッシングユニットを内蔵

ソニーが大型センサーとAIチップ搭載のVLOGカメラ「ZV-E1」を発表

2023年03月30日 00時02分更新

文● ASCII

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 ソニーは3月29日、動画撮影用カメラ「VLOGCAMシリーズ」の新製品「ZV-E1」を発表した。フルサイズセンサーを搭載したレンズ交換式カメラながら、小型軽量で片手で撮影でき、高速・高性能AFやデジタル処理機能を搭載しているのが特徴である。

 市場推定価格はボディが33万円前後で、28-60mmF4-5.6とのレンズキットが36万円前後で、4月21日発売予定だ。

話題のAI-AFチップを搭載
1210万画素で全画素4K動画

 ソニーのVLOGCAMシリーズは、ズームレンズ一体型で1型センサーのコンパクトカメラ「ZV-1」、単焦点レンズの「ZV-1F」、APS-Cサイズセンサーでレンズ交換式の「ZV-E10」の3機種だったが、今回のE1はフルサイズセンサー搭載の最上位モデルとなる。

 搭載する撮像素子はフルサイズの1210万画素で4K60P、4:2:2 10bit記録が可能で、アップグレードによって4K120Pも可能となる。S-Log3で動画撮影時には15+ストップの階調情報が保存できる。動画記録はXAVC SがMPEG-4 AVC/H.264、XAVC HSがMPEG-H HEVC/H.265となる。

 「ZV-E1」の大きな特徴は、α7RⅤで採用された、AF用のAIプロセッシングユニットを内蔵し、7RⅤと同様のリアルタイム認識AF性能を持つことだ。人物の姿勢や動きまで認識してトラッキングでき、動物に鳥、昆虫、クルマ、列車、飛行機も認識できる。また、画像処理エンジンのBIONZ XRは従来比8倍の高速処理が可能となっている。

 簡単効果では自然なスキントーンや背景ボケ切り替え、美肌効果がある。さらに、マイイメージスタイルやシネマティックVlog機能で容易に映画的な映像撮影が可能。LUTのカスタマイズアサイン「ピクチャープロファイル機能(PPLUT)」も持ち、踏み込んだ効果を指定することができる。

 手ブレ補正はボディ内で5軸5.0段を内蔵し、電子式の「ダイナミックアクティブ」モードは従来より強化され、約30%向上している(ただしクロップ量も増える)。

 新機能として、AIによる被写体認識を活かした「オートフレーミング」機能を搭載する。カメラを固定した状態で画面の一部分の人物などを自動で追尾し、フレーミングするものだ。

 また、手持ち撮影でも、被写体が構図内の同位置に保たれるようにデジタルで自動フレーミングする「フレーミング補正」も実現している。

 「複数人顔認識」も新機能で、人物がフレームイン・アウトしたときに、固定して写っている人物と両方がボケずに映るもの。F値を下げ(絞りを絞って)被写界深度を広げたり狭めたりするもので、ISO感度も同時に上げ下げして画面の明るさは変わらないようになっている。

 音声では、指向性3カプセルマイクを搭載で、クリアな録音を実現。オートに加え、指向性を前方、後方、全方位で指定でき、撮影者の声を小さくすることができる。

 インターフェースはUSB3.2のタイプC端子で充電、給電も可能で、HDMIはマイクロサイズで搭載、マルチインターフェースシューと、マイク端子、ヘッドフォン端子を持つ。無線LANとBT4.2も内蔵する。

 ボディサイズは約121×71.9×54.3ミリ(グリップからモニターまで)で使用時重量は483グラムだ。

 ZV-E1購入者向けにレンズキャッシュバックキャンペーンが4月21日から7月18日まで実施され、指定の5つのレンズを買うと1万円のキャッシュバックが受けられる。

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