FUNAIの「FGM-27F750」を試した

デスク上に丁度いい27型でも4K・HDR・144Hzを堪能! 多用途で便利なゲーミング液晶をチェック

2023年03月11日 13時00分更新

文● Okano 編集●八尋/ASCII

PlayStation 5に繋いでみる

 恐らくこのFGM-27F750を検討しているユーザーの多くは、PlayStation 5やXbox Series X|Sなど、新世代家庭用ゲーム機での使用を想定しているはずだ。実際につないでみたところ、しっかりと3840 x 2160解像度の120Hz駆動になった。

PlayStation 5に接続してみたところ、しっかりとスペックどおりの性能が発揮された

 小説・映画「ハリー・ポッター」の世界観を堪能できると話題の作品『ホグワーツ・レガシー』をPS5で起動してみると、「高画質」「高画質レイトレーシング」「パフォーマンス」「バランス」「HFRパフォーマンス」と、5つのプリセットすべてに対応していた。

『ホグワーツ・レガシー』を起動してみた

 また、最大144Hz駆動に対応しているので、FPSなどのシューティングタイトルをパソコンで遊びたいユーザーにも注目されるかもしれない。一般的にシュータージャンルは24型前後のサイズ感が適しているとされているが、本モデルの27型は快適に遊べるギリギリのサイズ感であるように感じた。

 画面の端にある情報をしっかりと入手しつつ、画面中央で敵を注視するような目の動きが求められるジャンルとしては、これよりも大きなサイズでは正直厳しい。画面中央の敵を物理的に大きく見えるという点では、筆者が普段使用している24.5型のモニターと比べてなんとなく見やすい気持ちにはなる。

 とはいえ、一般的にフルHD解像度で遊ぶことの多い競技性の高いタイトルにおいて、ゲーム設定をフルHDにした場合、ゲーム以外のウィンドウなどへ(いわゆる“裏画面”)へ行こうとした際に解像度が変わる関係で画面の表示が大きく乱れるなど、障壁は感じる。しっかりとFPSを遊びたいゲーマーには、そもそも高解像度モニターは向いていない。

 パソコンで用いる高解像度モニターとしての恩恵は、やはり情報量の多さだ。複数のウィンドウを画面に並べてもしっかりと情報を伝えてくれるので、ウェブブラウジングや仕事ではとても快適に作業できる。

 結論として、「FGM-27F750」はどのようなユーザーに刺さるのか考えてみると、4K・HDR・高リフレッシュレートという新世代家庭用ゲーム機へ最適なスペックを備えつつも、27型というサイズ感にあるのではないだろうか。4Kディスプレーはサイズが大きくなりがちだが、27型であればデスクにも置けるので、ビジネスやネットサーフィンでも活躍しやすい。FPSなどのゲームもギリギリ遊ぶことができる。

 加えて、デスク上に設置できるサイズ感で、MMORPGやアクションゲームをHDRや4K解像度にして、高精細な映像で楽しみたいという人にもオススメだ。

 高水準なスペックを持ちつつ、1つの用途に限らず汎用的な使い方ができる1台であるように感じた。

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