ティーピーリンクジャパンは3月9日、日本初とうたうWi-Fi 7ルーター「Archer BE900」と、メッシュWi-Fi 7システム「Deco BE85」を発表した。2023年夏頃の発売を予定している。
Archer BE900は、合計最大速度24GbpsのクアッドバンドWi-Fi 7ルーター。超高速、超低遅延な次世代のWi-Fi技術を採用し、Wi-Fi 6では最大160MHzだった帯域幅が2倍の320MHzまで拡張。
また4K-QAMでは各シンボルで12bitの伝送が可能になり、Wi-Fi 6で採用されている1024-QAMに比べ、伝送速度が理論上20%向上。さらにWi-Fi 7では、空間ストリーム数を8から16に増やすことで、理論上の物理伝送速度がWi-Fi 6の2倍となっている。
そのほかMLO(マルチリンクオペレーション)に対応することで、複数のバンドとチャンネルでデータを同時に送受信可能。これによりシングルリンクでの通信によって生じていた通信リソースの無駄を解消できるとしている。
有線ポートとして10Gbps WAN/LAN×1、10Gbps SFP+/RJ45コンボWAN/LAN×1、2.5Gbps LAN×4、1Gbps LAN×1を搭載し、複数の端末でマルチギガの有線接続が可能。実売価格は8万9800円前後の見込み。
同時に発表されたDeco BE85は、次世代Wi-Fi 7の新しい技術とトライバンド12ストリームの広い帯域幅で、最大22Gbpsの高速通信を提供できるトライバンドメッシュWi-Fi 7システム。
各Decoユニット間の通信(ワイヤレスバックホール)でWi-Fi 7技術を使用可能なため、Wi-Fi 7に対応した端末を持っていなくても最新規格の無線通信を活用できるという。
なお、インターフェースには10Gbpsポート×1、10Gbps SFP+ Fiber/RJ45コンボポート×1、2.5Gbpsポート×2(WAN/LANを自動判別)、USB 3.0ポート×1を装備する。実売価格は1パックで7万9800円前後、2パックで14万8800円前後の見込み。