東芝テックは3月1日、マニュアル通りの手洗いができているかをAIが判定し、HACCP(ハサップ)に対応可能な手洗いAI判定システム「Visual Wash(ビジュアルウォッシュ)」を発売した。価格はオープンプライス。
2021年6月より、すべての食品等事業者に対してHACCPによる衛生管理の制度化が開始され、現場ではHACCPに対応した考えを取り入れた手洗いの徹底が求められている。
しかし現状は管理者による目視でのチェックや口頭での指導などで運用している場合もあり、チェックの自動化や指導の効率化ができるシステムのニーズが高まっているという。
Visual Washはこのような現場の声をもとに開発。本製品は、深度カメラを用いて手の領域の抽出を行なうことで判定精度の向上を実現し、食品等事業団体などが定めた手洗いマニュアルに沿った手洗い動作ができているかをAIが判定するシステムとなる。
具体的には厚生労働省や食品等事業団体が推奨する正しい手の洗い方をもとに、一連の動作をAIが認識。また手の洗い方の各ステップ動作をそれぞれ〇×判定することで「見える化」し、手洗いの効果を大きく向上させるという。
また手洗い判定結果を日々記録保存することで、HACCPに沿った衛生管理を実施できるとしている。