山善は3月2日、水冷服「DIRECT COOL」シリーズより、新たに2モデルを発表した。価格はオープンプライス。
プロ仕様の「DC-B02S」は、主に建築・物流関連等の商品を取り扱う販売店や一部のホームセンターにて、一般仕様の「DC-B01S」は、同社の直販サイト「山善ビズコム」やECモールの店舗「くらしのeショップ」、全国の家電量販店やホームセンターにて、3月上旬より発売する。
同社は、凍らせたペットボトルで冷やした水を、内側に張り巡らしたチューブに小型電動ポンプ(専用のリチウムイオンバッテリー使用)で送り込み、身体をダイレクトに冷やせるDIRECT COOLシリーズを2022年4月に発売。プロ仕様と一般仕様の2タイプを発売し、2ヵ月で累計1万5千着を販売する人気商品となった。ファンを使用しないため、防護服の下でも着用することがき、幅広い作業現場で使用できる点がメリットだという。
今季は、さらに利便性にこだわり、グレードアップさせたプロ仕様のDC-B02Sと一般仕様のDC-B01Sを開発し、2タイプ合わせて6万着の販売を予定している。熱中症対策ウエアとして、作業現場や農作業だけでなく、レジャーやツーリングなどにも活用できる。
従来品は、チューブを中心に配置していたが、本モデルでは、より脇の下に接するよう、脇の近くに配置した。脇の下を冷やすことで、効率よく身体を冷やせるという。
また、従来品にはなかったクッション材を内側に採用。このクッション材により、チューブが若干埋まり、背中の異物感を軽減する。また、身体に接している部分以外のチューブも空気に触れにくくなるため、結露を防ぐという。
プロ仕様のDC-B02Sでは、保冷シートの厚みを2㎜から5㎜へ改良したことで、凍らせたペットボトルを長持ちさせ、冷たさの持続時間が最大およそ4時間となった。また、表面の結露も防げるようになった。さらに、プロ仕様のみに搭載していた保冷シートを、一般仕様のDC-B01Sにも搭載することで、タンクがより冷えやすくなり、冷たさの持続時間が最大およそ3.5時間となった。なお、冷たさの持続時間は、使用環境や体温・服装により異なる。