James Dyson Award 2023、3月1日より 募集開始 ダイソン創業者兼チーフエンジニアのジェームズ ダイソン、地球規模の課題に挑戦する世界30か国の若きエンジニアたちへ応募を呼びかけ
ダイソン株式会社
ジェームズ ダイソンは、科学、サステナブルデザイン、エンジニアリングを駆使して、世界の直面する問題に取り組む若手エンジニアからのアイデアを募集します。
・国内最優秀賞受賞者には5,000ポンド(約80万円)¹
・国際最優秀賞受賞者には、30,000ポンド(約477万円)¹の賞金授与と自身のアイデアを多くの人に届ける機会を提供。
・集募集開始のビデオはこちら(https://youtu.be/zFj82a10Lz4)より(英語のみ)、アワード詳細はJames James Dyson Awardホームページ(https://www.jamesdysonaward.org/ja-jp/home/)をご覧ください。
ジェームズ ダイソン財団(https://www.jamesdysonfoundation.jp/)は、同財団が主催する国際エンジニアリングアワード、James Dyson Award 2023 (以下JDA)の募集を開始いたします。本アワードの課題は、「問題を解決するアイデア」で、エンジニアリング、デザインを学ぶ学生や卒業生にとって、世界を舞台に自らのアイデアを発表できる機会です。
2005年より、JDAは一貫して「問題を解決するアイデア」をテーマに掲げ、革新的で起業家精神に溢れたエンジニアリングやデザインを専攻する若者に挑戦を促してきました。過去の受賞者は、プラスチックのリサイクル(Plastic Scanner)(https://youtu.be/5-l-363bWn8)、生分解性の素材(MarinaTex、AuREUS)(https://youtu.be/AHKaChoCDW8、https://youtu.be/9HQnIQ6YRGo)、家庭用医療診断(Blue Box、HOPES)(https://youtu.be/PDyE0bWdrow、https://youtu.be/X1_pcnE_gO4)などのソリューションを開発してきました。
これまでに390件の発明が賞金を獲得しており、過去のJDA国際受賞者の70%以上が受賞後自身のアイデアを飛躍させ、実装化することで成功を収めています。ジェームズ ダイソンは、地球環境問題や医療問題を解決するためには、より多くの革新的なアイデアが必要であり、若い世代がその答えとなり、変化をもたらすことができると考えています。
ジェームズ ダイソンは以下のように述べています。
「私たちは、より少ないエネルギーと材料で、持続的に問題を解決し、自分のアイデアで世界をより良くしたいと望む若いエンジニアを求めています。若い人たちは、世界をより良く変えることができるアイデアを持っており、それを奨励すべきです。JDAは、彼らが発明を追求するためのプラットフォームを提供するものであり、今年も応募作品の審査を楽しみにしています。皆さんの検討を祈っています!」
国際最優秀賞受賞者は、ダイソン創業者兼チーフエンジニアのジェームズ ダイソン自身によって選出され、受賞者は資金援助や国際的なメディア露出の機会を得ることができ、アイデアを実装化するうえでの大きな第一歩を踏み出すことになります。
<JDAを通じて受賞者が得られること>
1. 更なる飛躍へのサポートとなる賞金
国内最優秀賞受賞者には5,000ポンド(約80万円)¹、国際最優秀賞受賞者には30,000ポンド(約477万円)¹が贈呈されます。
2.アイデアを多くの人に届ける機会
JDAの受賞発表後は、メディアだけではなく一般の人々や業界関係者からの関心が寄せられ、アイデアの実装化やネットワーク構築が期待されます。
3.過去受賞者とのネットワーク
自身の発明を実装化させるため、過去の受賞者が繋がり、経験を共有し、メンターシップを検討するためのイベントやネットワーキングの機会を提供します。
<受賞者のその後>
JDA受賞により、問題解決のアイデアを商業化するためのきっかけを得ることができます。例えば、2014年の国際最優秀賞作品であるmOm Incubators(https://www.jamesdysonaward.org/news/mom-wins-2014-james-dyson-award/)は、最近、60台以上の保育器をウクライナと英国を含む他の2カ国に供給しました。彼らは、全体として1,000人以上の赤ちゃんの命に影響を与えたと考えており、「JDAがなければ、ここまで到達することはできなかったでしょう」と述べています。
2012年の国際最優秀賞は、SafetyNet(https://sntech.co.uk/)の発明者であるダン ワトソンが受賞しました。SafetyNetは、漁具に取り付けるリングで、光で逃げ道を示し、販売に適さない幼魚が網に捕獲されるのを防ぎます。受賞後、SafetyNet Technologies社を設立し、より良い持続可能な漁業を構築するために先駆的な技術とサポートを提供しています。SafetyNetTechnologiesは、高品質のLED照明のほか、水中ビデオカメラや海洋センサーを開発し、水産業界をサポートしています。「SafetyNet Technologiesは今やグローバル企業であり、世界中で活動しています。私たちは水産業界をリードし始めています。」とダンは述べています。
2016年、米国の国内準優勝賞を受賞した、安全な手洗いを促す子供用のカラフルなペン型石鹸SoaPen(https://soapen.com/)は発明を商品化し、Shark Tank(米国のテレビ番組)に出演しました。SoaPenは全米で6万本以上を出荷し、新色やボディウォッシュペンなど、製品ラインナップを拡充しています。
James Dyson Award 2023開催概要
募集課題:問題解決のアイデア
応募締切(日本時間):2023年7月19日(水)午後5時²
応募対象:18歳以上のデザイン、エンジニアリング(工学)、プロダクトデザイン、工業デザインを専攻する学生(専門学校、高等専門学校、短期大学、大学、大学院)や卒業・修了して4年以内の方
応募方法:JDA ホームページ(https://www.jamesdysonaward.org/ja-JP/)にてユーザー登録後、必要提出物を所定フォーマットに入力して応募
賞金:
審査のプロセス: 応募作品は、外部の審査員とダイソンのエンジニアによって、まず国内レベルで審査されます。各対象国では、国内最優秀賞受賞者と国内準優秀賞受賞者が選出されます。国際審査となる第2審査では、ダイソンのエンジニアが、第1審査通過作品を審査し、国際TOP20を選出します。最終審査では、ジェームズ ダイソン自身が国際TOP20作品から国際優秀賞受賞者を選出いたします。
<JDA2023 国内審査員>
緒方壽人氏 デザインエンジニア/Takram ディレクター
東大工学部からIAMAS、LEADING EDGE DESIGNを経てTakramに参加。月面探査車の意匠コンセプトから、メーカーの製品開発、ショップや展覧会のディレクションまで、デザイン、エンジニアリング、アート、サイエンスを行き来し領域横断的な活動を行う。近著に『コンヴィヴィアル・テクノロジー』。
川上 典李子氏 デザインジャーナリスト
デザイン誌「AXIS」編集部を経て1994年に独立。企業やデザイナーの取材、執筆を行うほか、2007年より21_21 DESIGN SIGHT アソシエイトディレクターとしても活動。「London Design Biennale 2016」日本公式展示キュレトリアル・アドバイザーを始め国内外でのデザイン展の企画にも関わっている。武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科客員教授。長岡造形大学、桑沢デザイン研究所非常勤講師。
八木啓太氏 デザインエンジニア/Bsize(ビーサイズ株式会社)代表取締役
2011年、ハードウェアスタートアップBsizeを設立。同年、世界で最も自然光に近いLEDデスクライト“STROKE“を上市し、たったひとりの家電メーカー「ひとりメーカー」として話題に。NHK連続テレビ小説「半分、青い。」で「ひとりメーカー」公証として制作協力。現在は、AI・IoT技術を応用した見守りロボット BoTシリーズを展開。JDA2006入賞。その他受賞歴に、Good Design賞、Red Dot賞、iF賞 等
菅原祥平 ダイソン社 デザインエンジニア
ダイソン初の日本人デザインエンジニア。現在、英国マルムズベリーのNPI(New Product Innovation)所属。
参考資料:
ジェームズ ダイソン財団(James Dyson Foundation):
2002年に英国で設立されたジェームズ ダイソン財団(https://www.jamesdysonfoundation.jp/)は、現在では英国以外に、米国や日本、シンガポール、フィリピン、マレーシアといった世界中の国々で、デザイン、テクノロジー、エンジニアリング教育事業をサポートしています。ジェームズ ダイソンとジェームズ ダイソン財団はこれまでに慈善目的で1億4,000万ポンドを超える寄付を行ってきました。これには、インペリアル・カレッジ・ロンドンにダイソン スクール オブ デザイン エンジニアリングを設立するため行った1,200万ポンドの寄付や、ケンブリッジ大学にダイソン センター フォー エンジニアリング デザインおよびジェームズ ダイソン ビルの設立に向けた800万ポンドの寄付が含まれます。
¹ 参考金額: 1ポンド=159円 受賞発表時の為替相場に応じて換算予定
² グローバル時間締切(PST): 7月19日(水) 夜中