グーグルは2月27日、Android OSにeSIM転送機能を追加すると発表した。リリースは今年後半の予定。GSMAが定めた国際標準規格に準拠し、同規格を採用する他社製OSとも相互にeSIM転送が可能となる。まずドイツテレコムで利用可能にする予定で、日本の展開については未発表。
業界標準規格に準拠もiPhoneとの互換性は不透明
eSIM転送機能とは、機種変更の際に古い端末から新しい端末へ簡単にeSIMを転送できる機能。
現在、AndroidでeSIMを使うユーザーは、機種変更のたびにeSIMの再発行手続きやプロファイルの再ダウンロードが必要だが、eSIM転送機能の実装後は不要となる。
転送のプロトコルはGSMAが定める規格を採用。国際標準規格なので、同じ規格を採用していれば、Android以外のOSを搭載した端末とも相互にeSIMを転送できる。
グーグルでは今年後半に機能を実装するとしているが、Android 13と次期バージョン(Android 14)のどちらに実装するかは明らかにしていない。
端末間でeSIMを転送する機能は、アップルが2022年にリリースしたiOS 16ですでに対応している。ただし同社の独自規格であり、現時点では他社製OSとの相互転送には対応していない。