米Notion Labs Inc.は2月23日、コラボレーションソフトウェア「Notion」上で利用できるAIサービス「Notion AI」を正式リリースした。日本語版を含め、Notionが対応する全ての言語で利用可能。
Notion AIはAIのツールを別に立ち上げることなく、Notionのワークスペース上でAIを活用できるサービス。これまでNotion上で蓄積してきたナレッジや情報をそのまま活かせるため、AIの価値を最大限に引き出せるという。
ワークスペース上でスペースもしくはスラッシュコマンドを入力するか、編集したい文章を範囲選択すればアクセスでき、以下のような機能を利用できる。
・情報の整理・要約作成:ページ全体や範囲選択した文章の情報を整理したり、会議の議事録やプロジェクト概要の要約を作成・翻訳
・文章作成の効率化:範囲選択した文章について、文章の改善、スペルや文章の修正、文章量の調整、トーンの変更など
・新しいアイデアのヒントを得る:アイデアのブレインストーミングをサポートしたり、メリット・デメリットのリスト化、ブログ、プレスリリース、会議のアジェンダなどさまざまなトピックスに対してドラフトを作成
Notionでは、2022年11月に招待制でNotion AIのプライベートアルファ版をリリースし、およそ100万人に利用してもらい、実際の活用実態を踏まえて設計が全面的に見直して対話形式に近いUIにするなどのアップデートを加えて正式版にしたという。
Notion AIの料金プランは1人月額US$10(利用回数無制限)。ワークスペースのメンバー 1人につき20回までNotion AIの機能を無料で試すことができる。年払いのユーザーは20%の割引が適用され月額US$8で利用可能。同社では今後、引き続きユーザーからのフィードバックをもとにプロダク トを更新するほか、Notion AIの機能の拡張も継続的に行ない、今後はプロジェクト管理やWikiなどNot ionのあらゆるユースケースで活用できるようにするとしている。