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アスキーベストセレクション 第2回

選ぶならランニングコストに優れ環境にも配慮されたエコタンク方式のプリンターを!

プリンターがあると大学生活が快適になる5つの理由

2023年03月10日 11時00分更新

文● 村野晃一/編集 ASCII

提供: エプソン販売株式会社

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大学生が選ぶべきプリンターとは?

 では、実際にプリンターを導入するとして、どんな機種を選ぶべきだろう? 筆者的には、エプソンのエコタンク方式インクジェット複合機『EW-M754TW』を筆頭に挙げたい。

エコタンク搭載モデル『EW-M754TW』

 その主な理由は以下の3つだ。

1.低印刷コスト
2.インク交換がラク
3.環境配慮にもつながる

 詳しく説明していこう。

低印刷コストで環境にも配慮されたエコタンク方式

 『EW-M754TW』はエプソンのエコタンク方式インクジェット複合機だ。その一番の特長は、従来のインクカートリッジ方式に変わり、大容量のインクタンクを搭載しており、インクそのものをタンクに注ぎ足して補充する方式を採用している点だ。

 インクカートリッジ方式は、インクが空になった容器(カートリッジ)を新しいインク容器ごと交換する方式だが、これだと、交換するたびに不要になった容器が廃棄物として出ることになる。インクカートリッジは単なる容器というわけではなく、インクの残容量を知らせるための基盤が組み込まれていたり、ものによっては印刷用のヘッドが一体になっているようなものもあり、容器というより部品と呼んだほうがよいような作りになっている。このため、カートリッジそのもののコストも高くなる。

 その点、エコタンク方式の場合、こうした部品に相当する部分はすべてプリンター本体に搭載し、インクがなくなったら、交換用インクボトルから注ぎ足すことで補充するという方式になっている。そのため、インク交換にかかるコストが削減されていることにもつながっている。

 この違いは、プリンターのランニングコストとしても現れ、たとえば、エコタンク方式の『EW-M754TW』でA4カラー文書印刷1枚にかかるインクコストが約3.0円(税込)※1なのに対し、同社製のインクカートリッジ方式『EP-885AW』でのコストは約13.2円(税込)※1と実に4倍以上かかる計算になる。同様に、L判写真1枚の印刷コストは、インク・用紙代を含め、エコタンク方式の『EW-M754TW』で約10.0円(税込※1、インクカートリッジ方式の『EP-885AW』で約23.2円(税込)※1となり、倍以上の差があるのだ。

※1:増量サイズインク使用時
※測定データおよび測定条件、コスト算出方法につきましてはエプソンホームページ(epson.jp)をご覧ください。

 

 『EW-M754TW』の交換インクボトルなら、使い切りサイズボトル1式(5本)で約1000ページのA4カラー文書印刷が可能になるが、インクカートリッジ式の『EP-885AW』で同量の印刷をこなすには、カートリッジが2セット分(6色インク×2)+ブラック×2で14本必要になるという試算が出ている。

使い切りサイズのインクボトル一式で、A4カラー文書が1000ページ印刷できる

 また、インク交換(補充)がラクなのもエコタンク方式の特長だ。『EW-M754TW』でインクを補充する際には、フロントパネルのメニューから「インク補充」を選択。すると、インクタンクがインク注入位置に移動してくるので、上蓋を上げ、各色のタンクにボトルを差し込むことで補充できる。

フロントパネルから「インク補充」メニューを選択

「インクタンクをインク注入位置に移動しています。」というメッセージ

上蓋を持ち上げると、インクタンクが開けられる状態にスタンバイ

タンクの上蓋を持ち上げ、各色ボトルを注ぎ足せばインク補充が完了

 『EW-M754TW』は5色インク方式を採用しているが、補充ボトルの注入口は色によってそれぞれ形状が異なっているので、間違ったタンクに補充してしまうというミスも起こらない。また、タンクがいっぱいになると自動的にストップがかかる仕様になっているため、インクが溢れてこぼれてしまうといった心配もなく、非常に簡単だ。

 もうひとつ、エコタンク方式が優れているのは、カートリッジ方式に比べ、低環境負荷になっている点だ。 先に述べたように、エコタンク方式の場合、インク交換に際して排出される廃材が、インクカートリッジ方式に比べて圧倒的に少なくて済む。個人の行う1回、2回の交換だとそこまで違いを感じられないかもしれないが、複数人のユーザーが集まった数値、たとえば5万ページの印刷を行った際に排出されるインクカートリッジが634本に対し、エコタンク方式のボトルなら64本で済む。これらの消耗品に関わる資源消費量の削減により、CO2排出量は約72%削減されているとのこと。これからの時代、環境に配慮された製品を選ぶことも大切だ。

※詳しくはエプソンホームページ参照

『EW-M754TW』の機能的特長

 ではここで、改めて『EW-M754TW』の機能的な特長を紹介しておこう。

主なスペック
プリンター
印刷方式 MACH方式
最高解像度 5760×1440dpi
インク マットブラック、フォトブラック、シアン、マゼンタ、イエロー
給紙容量 フロント A4:最大100枚、ハガキ:最大40枚
リア 手差し最大枚数1枚(最大紙厚 0.6mm)
スキャナー
原稿サイズ 最大A4
解像度 主走査1200dpi/副走査:2400dpi
コピー
原稿サイズ 最大A4
任意倍率 25%~400%(1%刻みで設定可能)
外形寸法(収納時) 390(W)×339(D)×166(T)mm

 インクは4色の染料インク+マットブラックの顔料インクの計5色。顔料インクのマットブラックを使うことで、モノクロ印刷はくっきり滲みにくく、CMYKの染料インクで写真やカラー印刷は鮮やかに行える。

利用インクは、CMYKの染料インク+はっきりした黒を表現するための顔料インクのマットブラックの5色

 本体サイズは各所を引っ込めた収納形態時で幅390×奥行339×高さ166mm。やや大振りに見えなくもないが、印刷時でも上部が極端に出っ張ることがなく、給紙部にあたる前部のみが引き出される形で、印刷紙も本体内をロールして同じ前部から排紙される仕組みになっており、背面も特に空間を空けるなどの配慮は必要ないので、意外にコンパクトに収まる。

 ちなみに排紙トレイは印刷に合わせて自動的に開く仕組みになっている。無線LAN対応のプリンターは離れたところから印刷することが多いが、あらかじめ排紙トレイのふたを開けておかないと印刷が始まらないモデルもあるだけに、この機能は便利だ。細かな点だが、利用時のことが考えられた重要な機能だろう。

直方体の本体はスッキリしたイメージでインテリアの邪魔にならない

通常利用では前面給紙、前面排紙という仕組みになっており、前側だけ空いていれば問題ない

 ただし、スキャナーの原稿台をはじめ、インク交換時など上部はフタや天板の開け閉めを行う都合上、ある程度余裕をもって空けておく必要がある。広く平らな面があるのでつい物を置いてしまいたくなるが、使い勝手のためには常に空けておくように心がけよう。

 プリントに関しての便利な機能は、自動両面プリントに対応していることで、2ページの資料も1枚の紙を自動で出し入れして、両面に印刷してくれる。

 また、便利なコピー機能も搭載しており、「IDカードコピー」機能を使えば、運転免許証など裏表のコピーが必要なときでも、1枚の紙に両方の面をコピーすることができたり、「2in1コピー」機能で2枚のA4原稿を縮小して1枚のA4用紙にコピーすることができる。

 使い勝手の面では、PCを持っていない人でも、スマホだけでセットアップをはじめ各種印刷が可能なのも便利。スマホに「Epson Smart Panel」アプリをイントールし、『EW-M754TW』の操作パネルにQRコードを表示させてアプリ内から読み取るだけで接続が完了する(iOSの場合)。また、スマホと『EW-M754TW』が同じWi-Fi®で接続されていれば、アプリを起動した時点で、自動的にネットワーク上にあるプリンターをアプリが見つけてくれる。

 この「Epson Smart Panel」はスマホをプリンターのリモコンのように使えるアプリで、インク残量の確認やコピー、スキャナーの設定や、各種印刷が可能。たとえば家族が自分のスマホにある写真を直接プリントする、といったことも簡単に行える。また、訪ねてきた友人をQRコードでゲスト接続させてプリントしてもらうといったことも可能だ。

スマホからお気に入りの写真を選んで直接印刷できる

IDカードコピーでは、1枚のカードの裏表を1枚の紙に印刷可能

訪ねてきた友人にゲストとして一時的に利用してもらうこともできる

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