もう少しゲームよりのベンチマークソフトとして、軽量級MMORPGとしてFF14ベンチと、重量級アクションRPGとしてFF15ベンチを試してみよう。Radeon RX 7900 XTXはAMDのハイエンドGPUなので、どちらもフルHDでは余裕がありすぎる。そのため、画質はプリセットの最大、解像度は4K(3840×2160ドット)でテストしている。
FF14ベンチの結果は21285スコアーで、評価は「非常に快適」。これは先のGeForce RTX 4080搭載PCとほぼ同じスコアーとなり、4Kという高解像度でも余裕で動作することは間違いない。レポート出力機能でフレームレートを見ても、平均142.62fps、最低91fpsと非常に高レベルで、どんなシーンでもカクツキなしに表示できるレベルだ。
一方で、FF15ベンチは10865スコアー。評価は「とても快適」で、こちらもカクツキを感じることなく楽しめるはずだ。これだけ性能が高ければ、4K解像度でもほとんどのゲームが快適に楽しめるだろう。
続いては、FPSタイトルのRainbow Six Siege。RPGは最小60fps以上あれば十分快適に遊べるが、FPSではさらに上のフレームレートが求められる。ゲーミングディスプレーのリフレッシュレートを活かすために、フレームレートは高ければ高いほどいい。指標としては、最小でも120fps以上はほしいところだ。
このフレームレートがどう変化するか、フルHD(1920×1080ドット)、WQHD(2560×1440ドット)、4K(3840×2160ドット)の3つの解像度で試してみた。なお、画質設定は「総合品質」を「最高」にしてから、「レンダリングのスケーリング」を「100」に変更。APIはDirectX 11とVulkanの両方で試し、どちらも3回行ったうち、平均フレームレートが中間となったものを採用した。
DirectX 11の場合、4Kになるとガクッと落ちる傾向があるものの、解像度によるフレームレートの変化はおおよそ納得がいくもの。240Hzのゲーミングディスプレーでプレイすることを考えると、WQHDまでならしっかりとリフレッシュレートを活かせるフレームレートが出せるはずだ。
Vulkanは最高フレームレートこそDirectX 11に負けるものの、平均では同等以上。最低フレームレートでは大きくリードしており、描画の安定性ではこちらに軍配が上がる結果となっていた。ただし、4Kの結果は少々疑問で、なぜか平均や最高がWQHDとほど近い。
設定を再確認し、何度かリトライしてみても結果はほぼ同じだったので、設定が正常に反映されていない可能性が考えられる。フレームパフォーマンスのグラフでは、ところどころでスパイクのように落ち込んでいる部分があり、なんらかの問題が起こっていそうだ。
4Kの結果は少々不思議なものになってしまったが、WQHDであれば特におかしなこともなく、高い性能が引き出せていることが確認できた。
まとめ:1台のパソコンを長く大切に使いたい人に最適
パソコンは消耗品だと割り切って安いものを短期的に買い続ける。これも1つの手ではある。最新世代のアーキテクチャーを採用したCPUやGPUは、下位のグレードでもそれなりに性能が高いからだ。しかし、パソコンだって長く使えば使うほど愛着がわいてくるだろうし、セットアップの手間を考えれば、最初から長く使うつもりでいいものを購入したい、と考える人は多いはずだ。
Premium-Lineシリーズなら信頼性の高いPCパーツを採用し、保証期間が通常よりも長い2年間と安心・安全だ。保証が切れた後も、有償とはいえ修理対応もしてもらえるため、長く使うなら強くオススメしたいシリーズと言える。購入時の用途に応じた性能相談から、購入後のアップグレード相談まで、親身になって対応してくれるという点も非常に魅力的だ。
イマドキのパソコンは、それなりのお値段のモデルであれば、ゲームでも動画編集でもなんでもそつなくこなせるものが多い。となれば、せっかく安くはない買い物であるがゆえに、性能だけではなく信頼性の面でも納得がいくものが欲しい。Premium-Line Z790FD/D5はその期待にこたえてくれる1台だ。
(提供:サイコム)