NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2月16日、静岡県裾野市にてスマート道路灯を活用し、路面凍結による交通事故削減に向けた実証実験を開始したと発表した。
静岡県裾野市とNTT Com、スタンレー電気、加賀FEI、ダッソー・システムズの共同による実証実験で、都市が抱えるさまざまな社会課題の解決と人々の暮らしの安全安心に寄与する取り組みの一環として、裾野市の協力の下でリアルフィールドにて車のスリップ事故や歩行者の転倒防止効果に関する検証を行なう。
スタンレー電気と加賀FEI、NTT Com、ダッソー・システムズは4社共同で、交通渋滞や事故など交通インフラにおける課題解決に向け、各社のアセットを集結したスマート道路灯を開発。従来の道路照明灯とは異なり、灯具機能に加えてエッジAIカメラや環境センサー、路面描画装置を搭載。常時、ネットワークに接続しているため交通状態の把握・予測が可能となり、交通事故防止・削減に貢献できるほか、道路照明灯の故障、不点灯などの常時監視の省力化も期待できるとしている。
本実証では、裾野市石脇柳端橋の道路照明灯にスマート道路灯路面描画装置を設置し、路面に「凍結注意」という文字を描画。また、スマート道路灯路面描画装置に搭載したエッジAIカメラや環境センサーからモバイル通信でデータを収集、蓄積して分析する。期間は2月15日~3月31日。