KPD
2022年度東京ビジネスデザインアワード 最優秀賞受賞
最優秀賞を受賞したのは、「プリント基板の新しい使い方を提案するサウンドプロダクト」である。有限会社ケイ・ピー・ディの企業テーマ「半田付け不要の基板ジョイント導通技術」を活かして、田村匡將氏が代表をとつめる、チームデデデの4名がアイデアを提案。両名が協力して新しい製品を作り上げていった。
葛飾区の町工場、有限会社ケイ・ピー・ディが
2022年度東京ビジネスデザインアワード 最優秀賞受賞
2023年2月9日、東京都内の中小企業活性化策として東京都が主催し、公益財団法人日本デザイン振興会が企画・運営を行う東京ビジネスデザインアワードが2022年度の受賞者を発表した。
東京ビジネスデザインアワードは、東京都内の中小企業の持つ技術や素材等をテーマに、デザイナーから新規用途開発とビジネス全体のデザイン提案を募集し、製品・サービスの実現化を目指すコンペティションである。
本年度は10件のテーマに対し寄せられた100件近い提案から、審査委員会による一次審査、テーマ選定企業を交えた⼆次審査を経て9件がテーマ賞として選出された。
最優秀賞を受賞したのは、「プリント基板の新しい使い方を提案するサウンドプロダクト」である。有限会社ケイ・ピー・ディの企業テーマ「半田付け不要の基板ジョイント導通技術」を活かして、田村匡將氏が代表をとつめる、チームデデデの4名がアイデアを提案。両名が協力して新しい製品を作り上げていった。 ( チームデデデHP:https://dedede.tokyo )
同製品は、半田付不要の基板同士の接合で電気が導通する仕組み。⻭車の凹凸がかみ合うと音が鳴るというギミックが特徴で、「偶発的な音楽との出会い」を一つのプロダクトに落とし込んだ。身の回りの音を組み合わせて拡張させる楽しさがある。
審査委員は、「課題の難易度とプロダクトの完成度、発想を短期間でプロダクトに起こした技術力と新規性が魅力。今までにない新しい遊びの在り方や、カルチャーをも生み出す可能性にあふれた提案で、今あるモノの見方をデザインの視点で転換した好例」とコメントを発表している。
有限会社ケイ・ピー・ディの代表 加藤木一明氏は、受賞後に「これからがスタートであるということを忘れず、基板の発展のため、業界への貢献のために前向きに努力していきたい」という意気込みを話した。試作品は、2023年2月16日・17日に東京国際フォーラムで開催される「第9回町工場見本市2023」にも展示される。
有限会社ケイ・ピー・ディについて
創業以来、小さな基板に回路を詰め込む設計・製造を得意とする会社。東京理科大学葛飾キャンパス内に研究室があることを活用し、大学との共同研究や産学公連携事業にも力を入れている。
【会社概要】
社名:有限会社ケイ・ピー・ディ
本社所在地:東京都葛飾区細田 5-22-10
設計・研究室: 東京都葛飾区新宿6-3-1 東京理科大学葛飾キャンパス
研究棟1階東側インキュベーションルーム(3)
代表取締役:加藤木 一明 (かとうぎ かずあき)
事業内容: 開発請負・プリント基板設計・基板製造・部品実装・組立
HP:https://www.kpd-jp.biz/