元同僚の二人がAIへの期待で意気投合
現Google Labs担当VPのClay Bavor氏は2月9日、元セールスフォース共同CEOのBret Taylor氏とAIに関連する会社を立ち上げるためにグーグルを退職すると本人のLinkedInに投稿した。
18年間グーグルに在籍したBavor氏は、Gmail、Google Drive、Google Docsなどのプロダクトマネージャーを努めた後、拡張現実と仮想現実の技術に注力し、Starline Project、Google Lensなどのプロジェクトに参加。2021年からはGoogle Labsの責任者に就いていた。
投稿でBavor氏は「私たちは、最近のAIの進歩に夢中になっており、ビジネスにおける最も重要な問題を解決するためにAIを活用した新会社を設立することにわくわくしています」と興奮を隠さず語っている。
パートナーとなるTaylor氏は、2003年から4年間グーグルに在籍、2007年に退職すると初期のソーシャルネットワークサービス「FriendFeed」を設立した。同社は2009年にFacebookに買収され、Taylor氏はそのままCTOを務めた。
その後2012年には企業向け文書コラボレーションツールを提供する「Quip」を設立、今度は2016年にセールスフォースに7億5千万ドルで買収されTaylor氏はMarc Benioff氏とともに共同CEOを努めていた。
また、Taylor氏はElon Musk氏が昨年10月に同社を買収するまで、ツイッター社の会長も務めていた。
Taylor氏はLinkedInの投稿で「あらゆる業界の流れを変えることが必然だと感じられるほど強力な新技術に出会うことはめったにないが、現代のAI、特に最近の大規模な言語モデルの進歩に対して興奮と必然性を感じている」とBavor氏同様AIの可能性を語っている。
マイクロソフトやグーグルなどビッグテックによるAI関連スタートアップへの巨大な投資が続いている。現在のところ両氏は新会社について「AI関連」ということ以外なにも明らかにしていないが、業界を知り尽くした2人がどのようなアプローチで参入するのか注目を集めている。