アシックスは1月24日、送迎バス車内置き去りの防止に向け、近畿タクシー、神戸常盤大学附属ときわ幼稚園と連携し、送迎バスの見守り実証実験を実施することを発表した。
今回の実証実験は、同社が有するLITE DXソリューション「TUNEGRID(チューングリッド)」のコア技術のひとつで、時間に応じた歩数を記録できるほか、受信機と連動することで、着用者の位置情報を取得できる重さおよそ7gの小型BLEセンサー「TUNEGRID-Cube(チューングリッド・キューブ)」を使い、新たに開発した位置情報を管理するアプリで検証する。
ときわ幼稚園の園児14名にTUNEGRID-Cubeを取り付けたシューズを着用してもらい、近畿タクシーが運行管理する送迎バス内に設置した受信機を通じて、送迎バスへの乗降を検知する。バスに乗車すると、アプリの画面にTUNEGRID-CubeのIDが表示され、降車するとIDが消えるなど乗車状況が一目でわかる仕組みになっている。施設管理者は、園児が送迎バスに取り残されていないかを遠隔からでも確認できる。また、幼稚園の正門にも受信機を設置し、幼稚園正門側でIDを検知し表示することで、送迎バスから降りて登園したことがわかるようにするなど、見守りの精度向上にも取り組む。
受信機にはGPSを搭載し、送迎バスの現在地を確認でき、おおよその到着時間を把握できる。今後は施設管理者のほか、保護者なども確認できるシステムを構築するとともに、ほかの幼稚園や保育園への導入拡大を目指すという。