デノンは1月24日、9.4ch AVサラウンドレシーバー「AVR-X4800H」を発表した。2月上旬に発売する。
生産工場をデノンの誇る白河オーディオワークスに移すことで品質をさらに高め、パワーアンプの構成を同じラインで生産される上位モデル「AVC-X6700H」にも採用されているモノリス・コンストラクション・パワーアンプへとアップグレード。フラッグシップに肉薄する機能性を備え、パフォーマンスにおいても飛躍的な進化を遂げており、同社の誇る充実したAVアンプのラインアップのなかで9chパワーアンプ搭載モデルの最高峰というポジションとなる。
7入力/3出力のうち、6入力/2出力が最大40Gbpsの8K/60Hz、4K/120Hz映像信号のパススルーに対応。新4K8K衛星放送や動画配信サービス、最新ゲーム機の超高精細かつ滑らかな映像美をハイクオリティーなサウンドとともに楽しむことができる。単に8Kに対応しただけではなく、明るさと色の表現力を高め、映像のリアリティーを向上させるHDR(ハイダイナミックレンジ)については、HDR10やDolby Vision、HLGに加えてHDR10+やDynamic HDRにも対応。TVからのマルチチャンネルリニアPCM信号やDolby Atmos、DTS:Xなどのイマーシブオーディオ信号の入力を可能にするeARC、ゲーミング&VR体験を革新するALLM、VRR、QFTなどの最新機能もサポートする。
サウンドクオリティーとして、ロスレスオーディオやイマーシブオーディオの真価を引き出し、ダビングステージに迫るサウンドをホームシアターで再現するため、上級機にのみ搭載される「D.D.S.C.-HD32」や「AL32 Processing Multi Channel」「クロック・ジッター・リデューサー」を搭載。
単体で4chのハイトスピーカーを含むサラウンドシステムを構築できるほか、11.4chまでのプロセッシングに対応しているため外部パワーアンプを追加すれば最大6chのハイトスピーカーが使用可能。最大4台のサブウーファーを接続でき、それぞれのサブウーファーに近くのスピーカーの低域成分を割り当てることができるため、低音の指向性や移動感も正確に再現。プリアウトは11.4chを装備しており、プリアンプと内蔵アンプを切り離す「プリアンプモード」を使用すれば、内蔵アンプの動作の影響を受けない純度の高い音声信号を外部パワーアンプに出力可能。
価格は31万3500円。